都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

笑いの正体

何のためにやっているのかわからないけれど、NHKのお笑い担当者の卒論みたいな番組が『笑いの正体』です。

不定期でときどき思い出したように放映されます。

第一回が「漫才の進化について」。漫才師たちが、なぜそれを職業として選んだのか?どんなことを考えて、ネタを作ってきたのか?売れっ子芸人へのインタビューをもとに掘り下げていきました。

第二回のテーマは「女芸人の生き方について」。上沼恵美子友近渡辺直美大久保佳代子ゆりやんレトリバー、横澤夏子、Aマッソ加納らが語ります。

第三回が「ツッコミ芸人」。笑いがどのようにしてうまれるのかを論理的に明らかにし、ツッコミが発展した歴史をたどります。

そして、第四回のテーマが「モノマネ」。その昔、本物と生き写しであることが全てだったこのジャンルの可能性を画期的に拡げたのがレジェンドであるコロッケで、色物としてのモノマネにお笑いの要素を加えました。少しだけズラすと俄然面白くなることに気がついたのです。そこからの進化が凄まじい。鼻くそを食べる野口五郎だとか、ロボットのように動く五木ひろしだとか。視覚と聴覚に訴えた上で、イマジネーションを膨らませて観客の脳に働きかけるってこと。なるほど、モノマネ芸人の地位が一気に上がりました。

 

似たような進化は、コント師たちにも見られます。言葉のやり取りや動きの面白さに加え、独特の世界観を持ち出す。お手本は、そのへんにいそうなヘンな人です。ヘンだから絡みたくないんだけど、もしかしたらこんなことを言いそうだな、やりそうだなを体現する。これってモノマネです。ヘンな人のモノマネ。コントのジャンルは、スゴい勢いでレベルアップしました。

 

昨日、コント日本一決定戦『キングオブコント2023』のファイナリストが発表されました。私の推しであるかが屋とダウ90000は決勝進出がなりませんでしたが、蛙亭とや団は残っています。決勝戦は10月21日とのこと。楽しみです。