その昔、紅白歌合戦に出場することが歌手のステータスだったように、お笑い芸人はそのタイトル戦(キングオブコント・M1グランプリ・R1グランプリ)を目標として芸を磨くようになりました。歌と違って公開の場所での審査があり、スポーツ大会さながらのトーナメント方式がショーアップされて、M1などは年末の風物詩として定着した感があります。
さて、昨夜のM1は、寒かったせいなのか、声を張る芸風が目立ち、決勝戦はバカ比べの様相を呈していました。
予選一位通過のオズワルドは、バカなことを言ってるにも関わらず、賢さが垣間見えてしまうのが気になりました。言葉のキレが良すぎるのと、表情に乏しいところが課題なのかなぁ。ツッコミが意地悪っぽく見えるのは損だと思います。他の二組との相性が悪かった。
インディアンスは、アンタッチャブルのコピー漫才のようで、スピード感に溢れており、ボケの量が半端ない模範的な漫才でした。
対する錦鯉は、ドリフターズのコントを彷彿とさせるような昭和感が満載で、わかりやすい笑いを炸裂させていました。誰かが課金する前の森泉だと言ってましたが、出川哲朗以上にイジられ上手な長谷川雅紀は、その性格の良さからみんなに好かれているようで、周囲に勝たせてやりたいと思わせた分、ポイントが高かったと睨んでいます。
いやぁ、大満足の三時間半でした。