『堀潤激論サミット』(TOKYO MX)で、「日本語教師が足りない問題」を取り上げていました。
これは、保育士が足りない構図と似ていて、資格を持った人がいるものの、待遇が充分でないため、フルタイムで働こうとする若い人がいないってとこに問題があります。
生徒である外国人は、低所得の外国人労働者が対象なので、授業料を上げるわけにはいかない。
だから、資格がない民間のボランティアに頼ったりするんだけど、スキルがない上に、文法を重視する教え方が上手くハマりません。
今後、人手不足が深刻化するのが必至なので、若い外国人が日本社会に溶け込むような仕組みづくりは重要なんだけど、そういう努力をしても票につながらないので、放っておかれている感じです。
一人七万円のバラマキ予算があるなら、いくらでも手が打てるんですけどね。
『コンビニ外国人』(芹澤健介著・新潮新書)は、留学生の名目でやって来た外国人が、実際にはアルバイト漬けとなって働いている実態を描いています。本当は、留学生の資格で入国した外国人は、週に28時間しか働いちゃいけないんですけどね。それを守っている人は、ほとんどいません。複数のアルバイト先に勤務するのが常套手段だし、夜勤は時給が高いので、むしろやりたがるってとこ、雇い主としては願ったり叶ったりです。日本の若い奴と違って、文句を言わないのも都合が良い。言葉が達者じゃないのがいいことだったりもします。
いやぁ、いつの間にかいろんな仕事が彼らに支えられているってことを知るべきです。
アルバイトの時給は、最低賃金と結びついているので、地方で働こうとする外国人が少ないのは大きな問題です。本当は、田舎の方が人手不足が深刻なのに。
それと、単純にお金だけでみると、都市によっては中国や韓国に抜かれている現実があります。
さらには、円安が襲いかかる。
市場に任せっぱなしでは、泥沼にハマってしまうってこと、手を打たなきゃいけないところ、出入国は法務省に外務省、働き方は厚労省、仕組みづくりは経産省など縦割り行政が厚い壁としてたちはだかります。
だからこその総理大臣なんだけど、あれじゃねぇ。困ったものであります。