都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

アップデート

昨夜、何気に『世界一受けたい授業』を見ていたら、コンプライアンスが徹底されて、教育上好ましくない童話がアップデートされて、内容を変えられていると言ってました。

例えば、『さるかに合戦』のタイトルは争い事を連想させるので良くないと『さるかにばなし』へと変更。そして、ストーリー自体にも手が入り、登場人物が死ぬなんてことはなくなりました。最終的には、お互いが仲直りして、一緒に柿を食べるハッピーエンドですって。

『桃太郎』は、鬼を懲らしめるために暴力は使わず、桃太郎たちが大きな声を出し続けたため、鬼の耳が痛くなって降参するというストーリーになっているんだと。そして、サル・キジ・イヌは家来でなく、仲間にアップデート。家来はパワハラを想起させるからだそうです。

『かちかち山』に至っては、元々が悪さを懲らしめようとしたお婆さんをタヌキが殺してしまったことで相談を受けたウサギが復讐を請け負い、タヌキが背負った焚き木に火をつけ火傷させ、挙げ句は泥舟に乗せて海に沈めるという残酷極まるホラーだったものを、現在は溺れかかったタヌキをウサギが助け出してお婆さん(死んでない)に謝罪させ、最後は仲良く食事するという風に書き換えられました。

なんでしょう、このマイルド感。

イジメがあってもないとする教育委員会的な配慮では、教育なんてできないなぁと思っています。

世の中に出れば、知らないもの同士、少々の不満を感じながら、ちょっとだけ我慢したり譲ったりして生きている。

なので、無菌状態で送り出すのはむしろ危険であると思うんだけど、どうなんですかねぇ。

神経質にお尻を拭き過ぎると痔になるような、そんな気がしています。