都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

プロスペクト(阪神編)

プロスペクト(prospect)を日本語に直訳すると「(望ましいことが起きる)見込み、(将来の)見通し、展望、期待」という意味になります。 

大リーグでは、若手の有望株のことを指し、新人王の資格を持つ選手たちを専門家が評価して、MLBの公式サイトで100位までのランク付けをしています。ドラフトで指名されても、1A→2A→3Aとデビューするまで3〜5年もかかる大リーグならではの習わしで、日本の場合、育成機関が二軍しかありませんから、ちょっと感覚が違います。

とはいえ、近年はアマチュアの選手がプロの身体になるまでの助走期間を重視するようになり、新人選手がデビューするまでに時間がかかるようになりました。昨年の新人王は、セ・リーグ村上頌樹が入団3年目、パ・リーグ山下舜平太が入団2年目だというのが象徴しています。

球団側も長い目で計画的に育てるようになったのです。と言うか、そういうチームが上位を占めるようになりました。

 

今日は、セ・リーグ覇者タイガースの期待される選手をピックアップします。

まず、2022年ドラフト2位の左腕、門別啓人投手です。二軍では12試合に登板して、防御率2、78の好成績を残し、9月には一軍のカープ戦に先発、5回無失点で実力の片鱗を見せています。岡田彰布監督の覚えもめでたく、今季はローテーション入りが確実視されています。阪神投手陣は頭数が揃っているので、間隔を空けながら大事に使ってもらえそう。後ろの投手たちも強力であり、二桁勝利も狙えるのでは?

そして、勝利の方程式の一角に食い込みそうなのが、入団3年目の岡留英貴投手です。毎年のように優秀なピッチャーを輩出する亜細亜大学の出身で、サイドから繰り出す155キロのストレートが右打者には厄介です。二軍では、一年目が防御率1、54、二年目が1、31とレベルが違っていて、奪三振率10、75の上、与四球率1、57ですから、よくもまぁ今まで下にいたなという感じ。各球団は、相当に苦労しそうです。

野手陣は、レギュラーが固定化されているため、なかなか出番がないと思われます。そんな意味では、適当に流出してくれた方が、若手が育つ。皮肉な話です。