医療の2024年問題というのがあります。
これは長距離のトラックドライバーと同じ話で、働き方改革の流れとして避けられなくなっているようです。大学病院をはじめとする勤務医は、収入的にもさほど恵まれていないので、超過勤務を削られるとますます大変です。
だから、多くの人材は開業医へ流れていく。
ただし、これも向き不向きがあって、人気商売でもあるので営業的なセンスが必要であるし、経営者としての嗅覚も求められるので、なんだっていいわけじゃありません。何よりも、時間に縛られて、それほど自由でないってとこ。特に、自宅と繋がっているような開業は、プライベートが萎縮したりします。少なくとも、近所でお酒を飲んだりはしない。
だいたい、顧客の大半が病人であるっていうのもなかなかです。感情のコントロールは難しそうですね。
ところで、国家試験に合格した人は、自分の診療科目をどうやって決めているんでしょうか?
実は、医師免許さえ持っていれば「麻酔科」と「歯科」以外の科目は標榜できるんだそうです。極端な例では、眼科の医師が婦人科を兼ねることも可能なんだと。
時折、「肛門科」という看板を見かけるけど、見かけた気がするけど、どうなんでしょうね。それって、本心から肛門を診たいと思っているのでしょうか? おそらくは、こういうのもあるよとメニューに載せただけで、決してそればっかりをターゲットとしていないんじゃないかと。むしろ、競争が激しい中での差別化を狙ったものだと推察しています。余計なお世話です。
帯状疱疹で受診した皮膚科のお医者さんは、念のために眼科へも行っておけとやんわり指示しました。一つの診断に対して複数の病院受診、責任逃れのような…。そういえば、私が痛風で通っている内科の医者は、全く信用ならないので、専門の皮膚科を選んだのですが、皮膚科は皮膚科で結構いい加減でした。その後の眼科も似たり寄ったりで、う〜ん、なんか全員、機械と話しているようでありました。
これは想像だけど、診療科目として皮膚科や眼科を選ぶ医者は、緊急性が低くて生命の危険に関わらないことこそを一義的に選んだのだと思います。
どれもこれも、AIに淘汰されるような、そんな気がしています。