「とりあえず、ビール!」
旧知の友人が集まって、居酒屋へ行くとまず、ちょっぴり興奮気味にオーダーします。
どうせ頼むのは間違いないので、つまみはゆっくり選びます。
それは、お店への配慮であり、決断力のないところを速攻で見抜かれないためでもあるのです。
それに、なんか嬉しいでしょう、このフレーズ。
これからガチャガチャ頼むという期待感もあり、お店と一体になって景気づきます。
本日、当店で、これの亜流が発生いたしました。
後期高齢者にどっぷり浸かっていそうなお父さんが、嬉しそうに単独で入店すると、しばらくメニューを読み込む。
そして、店内のぐるりを見回して、やおらひと言。
「とりあえず、ご飯ねっ!」
なるほど、新しいねぇ。