都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

首チョンパ

三谷幸喜脚本の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が始まりました。

「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府の将軍のことで、13人はそれを支える家臣団のこと。

そう言えば、学校で歴史を習ったときに頼朝亡き後がごちゃごちゃしていて、北条政子とか執権とかのキーワードが出てきたのを思い出します。

それを整理したのが、この番組ということ。

主役は小栗旬演ずる北条義時ですが、平清盛松平健)から木曾義仲青木崇高源義経(菅田将暉)頼朝(大泉洋北条時政坂東彌十郎)政子(小池栄子)宗時(片岡愛之助)と歴史に名を刻む個性豊かな登場人物が多士済々で、エピソードには事欠きません。

そのほかにも、宮沢りえ杉本哲太江口のりこ草笛光子山本耕史佐藤浩市國村隼秋元才加市川染五郎小泉孝太郎西田敏行鈴木京香市川猿之助と主役級がズラリ。三谷幸喜の本であればと、過去の作品に登場した演者が多く、そのあたりの絆を感じさせます。

もう一人、大河初登場が、義時の初恋の人で頼朝の愛人を演じる新垣結衣。源つながりです。

弁慶と静御前のキャスティングは未定とのことですが、どんだけ予算があるねんと思ってしまいます。

とどめがこれでもかとばかりのナレーションの長澤まさみ

NHKの利益還元祭みたいな大イベントなので、見逃すわけにはいかないでしょう。

 

基本的には史実に基づいておりますが、そこは三谷作品なので、どうしても笑いの要素をセリフに入れてきます。

第一回では、北条時政に「平将門首チョンパ」なんて言わせてました。こういうの怒る人もいるんだろうけど、逆に当時の言葉そのままで進められても、よく分からない単語が沢山あるハズ。これは、現代語への翻訳だと肩の力を抜いて考えるべきなのです。

いやぁ、今後の展開が楽しみです。筋は、ほとんど知っているのにねぇ。そこが、脚本と演出、それに役者の力なのであります。

見逃した方は、土曜日13時5分からの再放送で是非!!

高校ラグビー

お笑い芸人には、ラグビー経験者が多く存在します。

中川家サンドウィッチマンくりぃむしちゅージャルジャル…兄弟である中川家を除いては、みんな高校時代のチームメイトなのが特徴的で、競技人口が5〜6倍と多いサッカーや野球には見られない現象です(ティモンディぐらい?)。

それだけ人の結びつきが強いスポーツってことなんでしょうか、コンビ愛が強い所以でもあるようです。

 

しかしながら、少子化の影響もあって競技人口は年々減少しており、人数が揃わない高校も増え、合同チームという形も出てきました。

全国大会への出場は、都道府県単位で選ばれるものの、高知・島根は二校、佐賀・福井・鳥取は三校しかエントリーしておらず、毎年同じチームが代表となる傾向が強いスポーツです。

逆に言えば、強豪校に入学してレギュラーになれば、全国大会への出場が約束されるので、将来設計がしやすい。

チームの中で切磋琢磨することが、レベルアップにも繋がっているのです。

また、登録が少ないことから、練習試合を組みにくいことで、有力校のネットワークが密になり、指導者同士が情報交換しながら独自にリーグ戦を組織する動きもあって、常に刺激し合っているのも特徴的なことです。その結果、ここ数年で驚くほど進化を遂げています。

特に言えることは、選手が大型化していることです。

筋トレや栄養学の知識を得ることで、練習時間の長さに頼るやり方から脱皮しました。

昨日、優勝した東海大仰星のメンバーは、フォワードはもちろんのこと、バックスにも90キロ級の選手が揃い、体格面だけならば大学選手権でも見劣りしない陣容でありました。

それにしても、強かった。そして、とても面白かったです。

情報操作

年末に厚労省が発表したデータによると、ワクチン接種後の死亡報告が累計で1431件あったとのことです。

大半は、死因との因果関係が不明だとされておりますが、わからないものなんでしょうか?

そもそも充分な治験を行わずに踏み切った施策なので、後に引けなくなっているのではと疑っています。

分母が一億人だから、そのぐらいは仕方ないとは思えません。

 

その一方で、国内のコロナによる死者数は、昨年12月以降は39人です。

日によっては、ゼロのこともある。

しかしながら、その数字は敢えて報道しないようなメディアの風潮があります。

だけど、オミクロン株が主流になって弱毒化が進んでいるのは間違いなく、もはや普通の風邪だというのは素人目にも明らかです。

無責任に、予防策を怠ってどんどん感染してしまえとは言いませんが、一刻も早く五類に変更して従前の医療体制にすれば良いと思います。

それこそが政治判断ではないでしょうか?

能面検事

刑事は捜査のときに、相手の質問に答えてはいけないんだそうです。

最低限の情報を与え、最大限の情報を引き出すのが鉄則で、決して相手のペースには乗らない。

被疑者のもとを離れるときは、一度必ず振り返ること。その瞬間に相手がどういう動きをするか、どういう表情をするかを確かめるためなんだといいます。

表面上の言葉にはない、心理の読み合いみたいなところがあるので、表情を読み取られないようにする。

だから、ペラペラ喋るニコニコ愛想を振りまくような刑事は、捜査一課にはいません。

検事もそう。ジーンズにスニーカーなんて格好だと、ワクチンを射ってないよりも圧力がかかります。ふざけるなと。

法曹の世界こそ、前例踏襲の階級社会で、オリジナルの考えを持ちにくい。

それを踏まえて、描き込まれたのが『能面検事』(中山七里著・光文社)です。

どんな状況に置かれても無表情で通し、プライベートは謎に包まれている。雑談など、一切ナシ。だけど、仕事への没入ぶりは半端なく、切れ味が鋭い。そんな鉄面皮が、警察組織を敵に回しながら、正義を貫こうとする痛快小説です。

文体が硬いので、読みにくいところもあるけれど、ストーリー展開は一級品。注目の作家です。88点。

 

 

関西の珍獣

ちょっと前の話、ももいろクローバーZ百田夏菜子が作曲家キダタローのことを「関西の珍獣」と紹介して、大爆笑を誘っていました。

台本には「重鎮」と書いてあったのを読み間違えたんだそうで、よくできたネタだなぁと思いますが、これを誰が言うかによって、笑いの大きさが変わるような気がします。

最近は、『ナイトスクープ』で見かけなくなりましたねぇ。御歳91才ですと。90過ぎたら難しいんでしょう、テレビ出演。

田原総一郎が87歳、草笛光子が88歳あたりが現役ギリギリのラインです。

 

年齢を感じさせない有名人のベスト5を考えました。

第5位 高田純次(74)

第4位 タモリ(76)

第3位 竜雷太(81)

第2位 井上順(74)

第1位 石坂浩二(80)

いずれも未だに色気があります。イジくってる感じもしない。ホントかどうかは分からないけど?

それと、お笑い芸人のパワーは年齢と共に、確実に衰えるように思います(落語を除く)。

そして、男性に比べて女性は、なかなか難しい。同窓会でも、男性は親子以上の幅があるけど、女性は同じように歳をとっています。

色気ってことでしょうか?不思議です。

リスクマネジメント(2020/7/30分再掲載)

先日、山梨の地元ローカルで、「富士山噴火に備えた防災対策」という番組が放映されました。これが、ゴールデンの時間帯である7時前の話。

短い編集でしたが、必ず起こるから覚悟しておくようにという内容です。

チェックしてみると、現地では時々特集を組んでいるようです。綺麗なバラにはトゲがあるという話。

溶岩流は、人間の歩くスピードで流れていくので、慌てずに落ち着いて行動するようにだって。

かえってリアルですよ、脅しながらたいしたことないという感じ。このタイミングで、コロナよりも噴火を心配せよと。

規模にもよるでしょうが、最悪、見慣れない硬いものが飛んでくるんでしょうね、怖い怖い。

 

一応、対策として、ガソリンを半分以上入れておくことと、財布やスマホなど貴重品を一箇所にまとめておくことにしました。

クルマのトランクには、二泊三日分のスーツケース、テレカ10枚、ティッシュ三箱、毛布、懐中電灯、それに2リットルの水と缶詰を入れてあります。

ナナコカードは使えないだろうなぁ?

 

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ここのところ、震度3〜4が頻発していて、多くの地震学者が「富士山噴火の予兆である」とネットを賑わしています。

コロナと似ていて、だから言ったでしょうみたいな話。専門家としては、言っといた方がいいんでしょうね。

トランクには、サランラップ・軍手・着火マン・ロウソク・タオルを加えました。

 

落語界の憂鬱

定番のお正月番組が消えていく中で、94年から続いているのがNHKの『初笑い東西寄席』です。

視聴率のことよりも寄席文化という形を重視していて、漫才・コントは当然のことながら、落語にマジック・曲芸などにも気を配り、東京に偏ることなく大阪の芸人も、そしてふた昔以上前の大御所だった人たちにも声をかけて、ごった煮を作り上げています。

 

ここで思ったのは、漫才師に対する落語家たちのリズムの違い。

最近のお笑い界は、競技漫才の影響でスピード勝負になっていて、短い時間でどれだけハネさせることができるかを競い合っています。

状況設定を行った上で、登場人物に色をつけていく中長距離型の落語芸とは相性が悪い。

両者が一緒に舞台に上がると、そこのところが際立ってしまいます。面白い人とそうでもない人だと。

ビートたけしらが漫才ブームを起こしたときは、危機感を覚えた桂三枝桂文珍らが新作を演じることで、対抗していましたが、そういうネタ作りが好きな人はみな、漫才コントへ流れているようで、落語ファンとしては寂しい限りです。

 

似たような話が『紅白歌合戦』にもありまして、演歌の存在が落語と似ていて、同じ土俵に並べたら霞みますよね。コミック雑誌に小説が混ざっているような、そんな感じです。

そこで、気がついたんだけど、そうなってしまう原因は演者じゃなくて見る側にあるってこと。

つまり、若い世代がスペシャリストばかりでゼネラリストが育っていないんです。あることについてはメチャクチャ詳しいけれど、興味のないものは全然知ろうとしない。それがZ世代。

 

とするならば、受け身ではダメで、落語の魅力を伝える神田伯山みたいな伝道師を育てねばなりません。

笑点』というキラーコンテンツがなくなってしまう前に、落語界全体として人材のテコ入れを図るべきです。協会の存在が弱い、弱過ぎる。

若い世代に活躍の場所を与えないと、文化が死に絶えてしまうと思うのであります。