都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

ゼロ打ち

警視庁は警察庁の下部組織にあたるんだけど、警視までの給与支払いについては、東京都が支弁しており、予算の元締めは東京都知事ということになっています。つまり、都知事は警察に対して多大な影響力を持っていて、いろいろ逆らえない現実は公然の秘密です。都知事って偉いんだ。

ってこと、知らなかったけど、石原慎太郎尖閣列島を買おうとするなど、総理大臣以上に伸び伸びやっていたのをなるほどとばかり、思い出します。警察的なものでさえ、蓋をすることができるのを知れば、結構暴走できちゃったりする。う〜ん、石田純一なんか選んじゃいけません。

 

『ゼロ打ち』(相場英雄著・角川春樹事務所)は、 大手新聞社の女性記者が、唐突な解散後の衆議院選挙で選挙報道センターに配属され、激戦区の東京一区を担当することになったものの、政治の裏側のドロドロを知ることになり、政界暗部とマスコミの癒着に斬り込んでいく話です。

ゼロ打ちというのは、選挙の開票開始直後の開票率0%に近い段階で当選確実を打ち出すことをいうのですが、テレビをはじめとするマスコミ各社はそのスピードを競っていて、それはトクダネ争いと同じ価値をもったものだと言います。一般の我々からすれば、どこが先に当選確実を報じようと、どうでもいいことなんだけど、業界の中では違うらしい。どこよりも早く正確に情報を打ち出せるということは、事前の情勢分析も信用できるってわけで、政治を生業にしている人にとっては、たくさんお金を積んでも欲しいネタなんです。例えば、岸田政権が解散を打ち出せないのは、信頼できる筋の情報に基づいているって話で、その拠り所がどこかってこと。プロ野球の順位予想と違って、正確無比が第一なのです。

それと、物語の中に「選挙余剰金」という話も出てきて、これがまたドロドロしていて、まぁ、相場ワールド全開です。時節柄、ほーんと、オススメの一冊です。

 

【テーマ】タイトル・時代性・学習性 20点

【文章技巧】読みやすさ・バランス 18点

【人物描写】キャラクター・心理描写・思い入れ 19点

【構成】つかみ・意外性・スピード感 17点

【読後感】爽快感・オススメ度 18点

【合計】92点

 

ハゲ論(2020/5/29分再掲載)

今から40年くらい前でしょうか、『不老林』という画期的な毛生え薬ができたということで、話題になりました。

確か一本が3,500円ぐらい。高いからこその説得力です。こういう商品は、父の日のプレゼントに丁度いいので、売れたでしょうね。

効いたかどうかなんて、関係ありません。とりあえず一回、試してみる。それでいいんです。

育毛関係は、こういう話が多い。即効性がないところが付け目なんだと思います。

 

この市場は、その後、アデランスとアートネーチャーが仕切るようになりました。

帽子業界には、知恵者がいなかったのでしょう。オシャレで通気性のいいのを作ればチャンスだったのにねぇ。

高齢社会の進展とともに、マーケットが拡大し、ちょっと見ではわからないことがテーマとなった、そんな時代です。

 

サザエさんのお父さんやドリフのコントでは定番となった「ハゲ頭=オヤジ」の図式ですが、結婚式CMに出てくる花嫁の父は、100%白髪です。

ハゲはいない。ハゲてると、それまでの苦労が見えないってとこが問題のようです。受刑者もみんな、フサフサでしょう?(違う?)

それは、思い込みでした。ハゲについての偏見。マーケッターが若いと、自分のモノサシで見誤るのです。

 

時代が進み、マーケッターが当事者へ仲間入りすると、「カッコいいハゲ頭」を競い合うようになります。

ヘタに残すぐらいなら、剃っちゃった方がいいと。ハゲの肯定ですね。こういう感覚が大事なんだなぁ。

で、次のムーブメントは、ヒゲです。ハゲとヒゲはセットもの。かけそばとカツ丼みたいな感じ。髭ビジネス、きっとイケる。

 

お前は、どうなんだと言われると…なんとかギリギリでキープしてます。細麺だけど。

考えてみたら、私の名前である「若林」と「不老林」は同義語でした。違うか!?

我が身をつねって人の痛さを知る

二週間前から、右眼が霞んでほとんど見えず、平衡感覚に支障をきたして真っ直ぐ歩けなくなっていました。

そんなとき、誰が考えたか道路や駅に黄色い線が描かれてボコボコしてるやつ、あれは便利ですよ。ホッとします。

市大病院へは、午前中に受診するように言われているので、通学の高校生で混雑する電車に乗り込むんだけど、健康な人はいざ知らず、老人には向いてませんね、ラッシュアワー。スピードが違うクルマが高速道路を走ってるみたいになります。ちょっと前までは、あっち側で、「こんな時間帯に乗るんじゃねーよ」と軽く舌打ちしながら老人や子連れを見ていたんだけど、私が間違っておりました。知事だったら辞任します。

で、今日の検査は実に簡単なもので「ほんの少し改善が見られるので、点眼と軟膏の塗布を続けていただいて、来週に専門の先生に診てもらいましょう」ですと。せんもんのせんせい?それじゃ、あなたは誰?って話なんだけど、いくら私でもそこを追及できるわけもなく、眼医者業界の継投策に翻弄されるわけです。

 

と、10時前に開放された私は、この眼が見えるうちにと横浜公園へ花見に行ってまいりました。

公園内は、10万株のチューリップが咲き乱れており、桜と違って色のバリエーションがサーティーワンアイスみたいでスゴい。まさに目の保養です。成長過程で水遣りの責任者に任命されたらイヤだなとちょっと思いました。

そして、昼食を久しぶりの『アルペン・ジロー』→https://www.alpinjiro.jp/menu/#flagshipスープカレーを。

相変わらずの美味でありました。

 

 

ロボット審判

みなさんは、野球の球審をやったことがあるでしょうか?

私は、草野球ながらも補欠だったので、ベンチで座っているよりもゲームに参加している気分になれるため、進んでその役を買っておりました。

プロだろうが草だろうが、球審はやることがたくさんあります。

ストライク、ボールはもちろん、アウトだセーフだ、ファールだヒットだ。油断してると、打順抜かしをするチームもあるので、背番号チェックも怠りません。

だけど、何と言ってもストライク・ボールの判定です。

左右は分かりますよね。問題は高低です。公認野球規則では、こうなっています。

「ストライクゾーンは、打者の肩の上部とユニフォームのズボンの上部との中間点に引いた水平のラインを上限とし、ひざ頭の下部のラインを下限とする本塁上の空間をいう。このストライクゾーンは打者が投球を打つための姿勢で決定されるべきである」

子供のころは、上限が脇の下だと教えられていたけど、もうちょっと下でした。それでも、トラブルなくゲームが進むのは、投げる方も大体でやっているからで、そんなに気にしていないから。と言うか、試合展開によって、負けてる側に有利なジャッジをするってのが暗黙知だったように思います。それは、プロ野球でもあるような、ないような?

 

韓国プロ野球が、今季から「自動投球判定システム(ABS)」いわゆる「ロボット審判」を導入しました。2軍では20年8月から導入していたと言いますから、満を持してのスタートと言えるでしょう。この流れは、止められません。旧世代に対して反抗的だとしても、機械的なものの前では妙に素直に従うのが新しい人たちです。NPBの導入も時間の問題と思われます。

そうなると、審判の存在意義は薄れます。リクエストなる映像VTRによって、判定を反故にされることだってあるわけですから。それって、相撲の行司に似てますよね。物言いがついて、差し違いとなる感じ。なんか、やりたくないわ、その仕事。

いっそ、本当にロボットにするかもしれませんね。ファミレスみたいに。決めポーズを工夫すれば、それはそれで面白いかもです。

失明の危機

ここのところ、身体のあちこちにガタが来て、病院通いが続いています。

一週間ほど前、急に右眼が霞むようになり、クルマの運転がままならなくなりました。

連日、通院した町医者では埒が明かず、紹介状を持って大学病院へ。

イヤなもんですね、診断がつかない中での検査漬け。結局、ぶどう膜炎であろうということになったのです。『名探偵コナン』に出てくる間抜けな警部みたいな医者というものは、どいつもこいつも怪しいぞと気を許していないのですが、さすがに大学病院ともなると、たくさんの症例を扱っているし、アラサーの若い先生ではあるけれど出来が違う。人間を創るのは環境だな、知性が滲み出ているもんな、などと思ったものです。

ロールプレイングゲームよろしく、分業制のあれやこれやを終えて、処方箋を持って薬局へ辿り着きました。

ここまでずっと、番号で呼ばれ続けるのは刑務所以来です。

で、話はここから。

前から思っていたんだけど、薬剤師ってのは、薬を渡す際に、グイグイと尋問するのが常です。医者でもないくせに何なんだ、といつもは感じ悪い私ですが、担当のミヤサカさんの接遇があまりに完璧だったのと、久しぶりに話す若い女性だということもあって、ちょっぴり大袈裟に膨らましながら、サービストークを。今回使用する軟膏が、眼の内側に塗り込むタイプのもので、珍しさからの軽い興奮状態だったんですけどね。

と、ミヤサカさんの顔色が微妙に変わり、医師に確認の電話を入れるから、少し待つようにと。指示された軟膏は、まぶたの裏側に直接塗るタイプじゃないような気がすると言うんです。

結果、間違いでした。医師の書き間違い。大学病院と言えど、若い医者なんかそれだけでダメです。環境が良くても、使えないやつがいる。

それに比べて、入社6年目(思わず聞いてしまいました)ミヤサカさんは立派でした。おかしいものをおかしいと言う。先生への直電です。

そこそこの知識がないと、言えません。てか、クスリの知識は医者よりも薬剤師の方が上なのかもと思ったりもします。

いやぁ、こんなことってあるんですね。

 

混雑ビジネス

今週の『がっちりマンデー』では、混雑ビジネスについて取り上げていました。

人気ラーメン店で行列せずに入店できるアプリだとか、激混みするコンビニを解消する無人レジだとか、イベント会場で混雑する女子トイレの解決策だとか、なるほど顧客の不便や不満こそがビジネスチャンスとばかり、知恵を絞り出すアイデアの人がそこらじゅうにいるもんです。

中でも驚いたのが、数万人規模の集客が予想されるスポーツイベントで、競技場に隣接する駐車場が不足する事案に対応するため、近隣の空いている民家のガレージに目をつけて、個別に契約して貸し出すというそんなバカなの事例です。聞けば、免許返納で使わなくなった車庫ってのも、少なからずあるらしい。カーシェアリングの発展系ということです。

事前の予約制とすることや会場からの距離によって価格を変えることで、混雑緩和の工夫もされています。開始時間前に空いてる場所を求めて、渋滞したりしますから。大したもんだねぇ。こういう仕組みがあれば、使いたいものだと改めて思いました。

 

人気球団

週刊ベースボールが今春の選抜高校野球に登録した633人の選手に「好きなプロ野球チーム」(複数回答有)のアンケートを実施したところ、以下の結果となりました。

1位 阪神 23、6%

2位 ソフトバンク 17、9%

3位 巨人 16、5%

4位 オリックス 10、5%

5位 中日 4、6%

6位 広島 4、3%

7位 日本ハム 4、0%

8位 ヤクルト 3、5%

9位 ロッテ 3、4%

10位 DeNA   2、6%

11位 楽天 2、3%

12位 西武 2、0%

ビックリです。確かに、数年前から観客動員数で甲子園に遅れをとっていて、東京ドームのチケットがプラチナペーパーではなくなっておりましたが、それにしても常勝ジャイアンツが3位とは。あの阪急、じゃなくてオリックスが4位とは。

ちなみに、1987年のデータでは、巨人が44、2%と2位の阪神にトリプルスコアでぶっちぎっておりましたから隔世の感です。

筒香嘉智が日本球界へ復帰するにあたり、ジャイアンツが真っ先に名乗りを上げたそうですが、球団内部がドロドロしている内情を知ると、意外と簡単じゃないような気がします。DeNAに恩義を感じているだろうし。個人的には、西武がいいと思うんだけど、お金で動くならソフトバンクなんじゃないかな?