「やめられない止まらない〜♪」のCMでお馴染みのカルビー株式会社は、働き方改革推進のモデル企業として、あちこちで取上げられています。
カリスマ経営者として知られる松本晃前CEOが、残業削減や女性活躍推進、それにテレワークと時代の先を見据え、次々に手を打ったからです。
なるほど、残業代というのは生活補填みたいなところがあって、仕事の中身よりも体力勝負みたいな仕事が幅を利かせておりました。
鳥谷選手の連続試合出場みたいなのが、美徳として讃えられるのも、根底にそういう思想があるからです。質より量だと。
この価値基準には、女性、特に結婚して子供がいるような人に求めるのが至難です。
かくして、男社会の互助会が成立しておりました。
実際には、管理職が帰らないから、居残るのが当たり前で、定時に帰ろうとする社員は侮蔑的な扱いを受けるのがニッポンの常識であると。
だけど、本当は要らない仕事をたくさんやっておりました。
行き過ぎた報連相は、顧客を向かず、上司に向けての仕事だったりするわけで、これをまず、減らしても良いのでは?
会議だってそう。回数も参加人数も大幅に減らせるのでは?
コロナ禍が、このことに火を点けました。
自宅でできることを片付けるならば、通勤が要らない、戦闘服に着替えなくて良い、お化粧も適当、1日平均で2〜3時間が浮きます。
その分、インプットする時間が作れます。
これは、かなり差が出ますね。成果を上げる人とそうでない人。成長する人、むしろ逆行する人。
企業サイドは心配かもしれません。優秀でない社員の比率が高い会社は、特にそうで、管理職から頻繁にメールが届いたり、一定時間にパソコンに触れないと警告が届くという会社もあるんだとか。
だけど、松本晃氏は、こう言っていました。
「結局、サボろうとする社員は、オフィスにいてもサボっている」
在宅勤務が増えれば、地方はまた、光を浴びるのだけど、どうでしょう?