外国人に日本語を教えるとき、一番大事なのは「動機付け」です。
企業の場合、試験合格に対して報奨金を用意したり、昇格昇進をほのめかしますが、そうした外発的動機は落ちこぼれも作ります。
私には無理だとか、どうせダメであろうとか、負け癖がついた人をすくい上げるのは、なかなか難しい。
だから、考えるべきは内発的動機付け、つまり、好奇心を刺激して、学習そのものが楽しいと思わせることです。
日本語は面白い、日本語を覚えるとトクをする、もっと知りたい…
そのためには、一人ひとりの個性を知ることが重要で、あらゆる機会を通じて情報収集が欠かせません。
そして、異文化コミュニケーションで教えなければいけない大前提は、異文化背景に優劣なしの精神です。
上から目線では、うまくいかないので、このこともしっかり押さえておく必要があるでしょう。
また、授業を円滑に進めていくために、公平性についてもこだわるべきで、バランスの良さも求められています。
それって、外国人に限らない話なんですけどね。
外国人の方が、純粋である確率が高いので、その気になって情熱を注いでいます。