海外旅行の機内食で「ビーフ オア フィッシュ?」と聞かれ、「I am fish」と答え、恥をかいたという笑い話があります。
主語と述語の関係が明確な英語の構文では、あり得ない表現なので、外国人はいっちゃってる人みたいに全く違う感覚で笑うことでしょう。
日本人は違います。不慣れな旅行に加え、英語で問いかけられて舞い上がった人のこととして笑う。内容的には正しいからです。
昼食で丼物屋に入店して、メニューを見ながら
A「うーん、オレは天丼にするよ」
B「あー、オレはウナギだ」
なんて会話、フツーにあることと思います。
この文体を国語学者である金田一春彦先生は、『うなぎ文』と名付けました。
「にします」という述語が省略されているということです。
そんな表現形態を持たない外国人学習者は、理解できないようで、考え過ぎると闇に落ち込んでいきます。
賢い人のほうが、危ないのかもしれません。
エッ、今どこにいるかって?
私は山中湖です。