都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

集中力

藤井聡太二冠の活躍により、ワイドショーで将棋が取り上げられることが多くなりました。
昼に何を食べたとか、マスクがおしゃれだとか、本質から離れた話題に流れるのは、司会者やコメンテーターたちが凄さを表現できないから。ロシア語のジョークを聞かされているような感じです。
だけど、ここは料理の味や匂いを伝えるような工夫、表現力が必要だと思います。大衆が判っていないことを理解した上で、判るような言葉をもって説明する通訳のような存在。フジテレビは、元女流三段の竹俣紅さんを入社させると決めたそうですが、そういう人材登用が素晴らしい。一芸入社であります。

藤井二冠の凄さは、なんと言っても詰め将棋で鍛え抜かれたヨミのスピードと正確さ。プロの参加する大会で堂々の四連覇は、圧巻です。
加えて、人工知能で学んだことによる筋の悪さ。プロ棋士は、形から学んでいくので、あらゆる可能性を追及しているわけではありません。それでは時間が足りなくなってしまう。ところが、藤井二冠は通常プロ棋士が読み飛ばしている筋悪の手を丁寧に探っていきます。その無機質な感覚は、機械に通じるものがある。
そして、最大の武器がその集中力です。盤面に向かうと、余計なことを一切考えない。そうやって、相手より余分に時間を創り出しているのです。だから、筋悪の手も読み込んでいける。

うーん、どうでしょう。そういうのって、体力にも関係してくる。それと、オンナ。邪魔しそう。

人工知能が凄いのは、失敗を引きずるような感情がないことと電源さえ繋がっていれば成立する無尽蔵のスタミナなんだけど、集中力で闘い続けるってのも、結構大変だよねぇ。