都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

低迷する理由

弱小のヤクルト球団を優勝に導き、常勝の西武ライオンズを築き上げた広岡達朗氏は、野球を確率のゲームだと定義し、指揮官はその場面において、どうすれば一番可能性が高くなるかを判断するのが役目だと喝破しました。
智将・野村克也氏は、それを補足するように「野球は記憶のゲームだから、頭の悪い選手はダメだ」と言い切っています。
その薫陶を受けて、現在のプロ野球監督の12人中6人が、野村監督のミーティングで勉強してきました。
セ・リーグでは、矢野・高津・与田。パ・リーグでは、石井・辻・栗山です。
今の日本の野球は、野村イズムが大きな影響を与えているのです。

野村克也氏は、こんなことも言っていました。
「チームや組織が崩壊する一番の原因は、監督が舐められバカにされることだ」と。
なるほど、それはビジネスマンの組織にも当てはまりますね。人間性なんかに期待しても、いいことなんてありません。
成績が上がらない球団は、思い当たるのでは?

確率で考えるならば、攻撃で4点取れば、勝利にグーンと近づきます。
守備では、3点以内に抑えると、勝つ可能性が高い。
だから、4対3のゲームプランを目指すのが、スターティングメンバーの考え方です。
逆に、偶然に頼ってばかりいると、見透かされてしまうわけで、選手やコーチに伝える言葉を持っていないと沈んでしまう、そういうもの。
だけど、オーナーからすれば、弁の立つ監督は可愛くない。古田敦也氏には、声がかからないのであります。ヘンなの。

野球の場合、データがそこらじゅうに溢れているので、AIを活用すれば、ヘタな監督よりも役に立つと思われます。
そのうち、そういう球団が誕生するかもね。