都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

常に弱き者の味方であれ!

ラジオやテレビの黎明期に活躍していたのが永六輔さんです。

今で言えば、林修氏や池上彰氏なんでしょうね。人々が知らないであろうことを分かりやすく噛み砕いていく。

昨夜のNHKの番組『先人たちの底力 知恵泉』で、永六輔氏が取り上げられていました。

バラエティーの先駆け『夢で逢いましょう』で、本格的な作家デビューを果たすと、その後、テレビから離れてラジオメディアへの転身を図ります。その知識の源泉は、全国各地を旅して、現地の人々と触れ合うこと。月〜金で全国を回りながら、土日に東京へ戻って来るのが生活パターンとなりました。この生活、結構キツいと思うんだけど、好奇心の塊である永さんにとっては、楽しくってしょうがないって感じだったと思います。人が好きなんですよね、基本的に。そして、自分が知らないことがあると、ワクワクするようでもありました。

 

前職でイベント担当であったとき、会社主催の講演会で、4年にわたり一緒に富山・山形・鳥取・熊本で仕事をさせてもらいました。

そのときの企画が、学校ごっこ。1時間目から算数・歴史・体育・国語・給食・音楽と授業形式で、実力がありながら無名のタレントを交えて、進めていく、まるでテレビのバラエティー番組のような作りのチャリティーイベントです。永さんは、さながらプロデューサーのように、開演前の舞台を仕切っていたのを思い出します。これが、一番やりたいことだったんだろうなと。普通だったら、嫌がるんですけどね、作り込んでいく作業を。これを3時間程度の準備で、見事に間に合わせます。面白かったなぁ。

永さんは、イベント終了後、しばらくして絵葉書を送ってくれました。おそらくは、列車の中で書くのでしょう。

「たくさんの気持ち、ありがとう」

短いメッセージですが、心にじわーっと沁みわたりました。

 

永さんの思想の根底にあるのは、弱い者いじめはダメだけど、強い者はいじめていいという信念です。弱者の立場に寄り添いながら、権力的なものに向かっていく姿が実に印象的でありました。今のコロナ禍について、どんな風に思っているのでしょうか?