関西人が東京へやって来ても、そのまま関西弁のスタイルを崩さない人が多くなりました。
その先鞭をつけたのが明石家さんまであり、ダウンタウンだと思います。
ひと昔前は、東京弁こそが正しい標準語であるという考え方が強く、アナウンサーみたいな喋り方がお手本だと習いました。
戦前のことではありますが、沖縄では学校で方言を話しているのが見つかると、罰としてかまぼこ板みたいな「方言札」を首からぶら下げることになっていたと言います。時代ですねぇ。政府方針に過剰に反応しています。
そもそも標準語っていうのが差別的な言い回しであり、現在は共通語と言い換えることが多くなっているようです。
言語学のアコモデーション理論では、相手に近づけて話すことをコンバージェンス、距離を取って話すことをダイバージェンスと言います。
赤ちゃんに対してワンワンと言ったり、外国人に対してゆっくり喋ったりするのは、コンバージェンスです。
関東の人間が、関西へ異動となって、溶け込むために無理して関西弁を喋ろうとするのもそうですね。やり過ぎると嫌われるけど。
今の若い人たちは、小さいころからメディアに慣れ親しんでいるので、左脳(言語脳)が発達し、いろんな種類の言葉に柔軟な対応ができるようになっています。これも、さんま効果なんでしょうね。