明治から昭和の時代にかけて、活躍したジャーナリストが徳富蘇峰です。
東京新聞の前身にあたる国民新聞を創設し、挿絵を多く使用したり、漢字にルビを振ったりで、政治を身近なものに感じることができるよう尽力したと言います。
芦花公園で馴染みのある作家・徳冨蘆花は5歳下の弟ですが、兄弟仲が悪く、苗字の「とみ」の字の表記をわざわざ変えているところに、なんとも言えない確執を感じさせられますね。
この徳富蘇峰は、若い頃から山中湖に別荘を構え、夏場は必ずこの地で過ごしていました。
別荘地としての地位を確かなものとして世に知らしめた人として、地元では敬愛されています。
この場所で散歩するのが彼の日課となっており、そのときに使用した百本近い杖が、山中湖文学の森にある徳富蘇峰館に展示されているのがユニークですが、それを通じて人となりが伝わってくるような気がします。
文学の森には、他に三島由紀夫文学館もあって、ちょっとだけアカデミックな気持ちを味合わせてもらえます。
手入れの行き届いた公園は、鳥たちの楽園であり、自然と溶け合うことができるオススメのスポットです。