障害には、先天性のものと後天的なものの二通りあります。
知的障害では先天性のケースが多く、身体障害では後天的に受けた障害の選手が多いように思いました。
いずれにせよ大変なことですが、後天的な事故の場合、気持ちのスイッチを大きく変えるのが難しく、周囲の人のサポートが欠かせないということが想像されます。それに加えた本人の強い精神力。頭が下がります。
もう一つ、オリンピックの金メダル獲得数3位の日本がパラリンピックでは11位。我が国よりも上に、ウクライナやアゼルバイジャンがいます。これらは、紛争国として有名(?)で、戦争に関与している国々は、それだけ肢体障害者を多く抱えているということに気付かされました。
もっとも紛争が激化していても、選手派遣どころじゃない国がたくさんあるわけで、改めて日本は平和な国なんだなぁとも。
大会を通じて、今まで見たことないほどに義手や義足、あるいは手足が欠損した状態に触れる機会を持ち、いろんなことを考えています。車椅子にしても街中で目にすることが少ないですし、通勤電車に乗り込む姿やスーパーで買い物している人もほとんどいません。利用したいと考えている人は大勢いるでしょうが、周囲の人たちの舌打ちするような空気が、拒絶してきたような気がします。
そんなこと言ったって、障害者だけで世の中を回すわけにはいきません。
パラリンピックがきっかけとなって、想像力を持って支え合う社会が進展していくことを切望しています。