夜中にブルース・ウィリス主演の『ダイ・ハード/ラスト・デイ』(2012年)をやっていたので、ボーッと観ていました。
ロシアの政治犯を裁判所から救出したところ、実はその男が極悪人で、チェルノブイリにある濃縮ウランの横流しをしていたので、懲らしめましょうというのが大雑把なストーリーです。クルマがメチャぶつけみたいにバンバン壊れてました。
実際の原発事故は、1986年4月26日。当時は、ソビエト連邦の支配下だったので、チェルノブイリは今もロシアだと思っていたら、実はウクライナなんだと昨日知りました。映画の中でさえ、ロシアのつもりで観ていたんですけどね。もしかしたら、制作した監督もロシアだと思っていたのでは? そんな訳ないか? だけど、プーチンはロシアだと本気で思っているかもしれません…。
ウクライナに対するイメージは、世界一の美人の産地であること。オリンピックでも話題になっていましたが、世界の常識です。
そして、障害者スポーツに力を入れていて、パラリンピックではメダル獲得の上位国であること。東京パラ五輪では金銀銅の総数で5位、平昌パラ五輪では4位でした。
人口は4,400万人で、面積は日本の1、5倍くらいですから、決して小さな国ではありません。
大統領はコメディアン出身で『国民の僕』という政治風刺ドラマの大ヒットに乗って、人気沸騰であらよあらよと昇り詰めました。現在44歳。ボクじゃなくてシモベと読みます。本当にそう思っているかは不明です。
これに対し、プーチンは習近平より一つ上の69歳。いかに鍛えているとはいえ、そろそろ先が見えてきました。オリンピックでは、国としての参加が認められず、フィギュアスケートでもグダグダだったのが、被害妄想を加速させたように思います。だから、五輪期間中の停戦協定も関係なし。戦車による行軍は、ぬかるみに弱いので、冬真っ只中の今こそがチャンスと踏んだらしい。パラリンピックはナメられたものです。いや、開催地中国も怒っていることでしょう。
考えてみれば、ポピュリズムの象徴でシモベだと公言する若い大統領と、スパイ出身の情報非公開が当たり前の独裁者は、真逆の存在でありお互いのことを苦々しく思っているハズです。話し合いなんか、出来るハズがない。
ここから強烈な経済制裁へと発展するでしょうが、その影響は計り知れません。
せめて、濃縮ウランのことが今回の侵攻に関係していないことを祈ります。