原子力発電については、一般のレベルでは反対派が多いものの、財界では推進派が圧倒的多数であり、影響力の大きい政治家もそれを支えているようです。総裁選に立候補している四人もしかり。将来的にはともかくも、現状で代替案がない以上、致し方なしというところです。
代わるクリーンエネルギーとして、注目されているのが地熱発電です。
世界の地熱資源量を国別で見ると、日本はアメリカ・インドネシアに次いで三番目のポテンシャルを持っているそうです。火山国ですからね。マグマがたくさん溜まっているってこと。
しかしながら、その場所が国立公園や温泉地など、自然保護区域にあたるため、地元関係業者との調整や環境との調和が必要で、政治の介入が求められておりますが、利権が絡むので、そこからまたドロドロします。そういうのをモノともしない、つよ〜いリーダーシップが待たれます。
真山仁氏の『マグマ』(朝日新聞出版)では、この辺りのことが詳細に描かれています。
原発推進派からすれば、自然エネルギーの中で、最もヤバい存在らしい。だから、妨害にかかります。作り上げるよりも、それを邪魔する方が簡単ですからね。
原発誘致に使ったのと同じレベルで頑張ってもいいのではと思ってしまいます。