都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

ひとりも、死なせへん

夜中にTーVerをザッピングしていて、関西ローカルの『東野&吉田のほっとけない人』という番組で、尼崎の町医者である長尾和弘先生のことを取り上げていたのを見つけ出し、興味深く視聴しました。

この人が新型コロナのことで強く主張しているのは、現在二類相当に位置付けているこの病気を一刻も早く五類に変更すべきだということです。初期の段階で、すべての医療機関が即刻治療にあたるべきだと。二類感染症の場合、病院にかかる前に保健所に届けねばならず、初期対応が遅れて重症化リスクが高まるというのです。彼自身のYouTubeでもそのことを訴えているのですが、圧力がかかってすぐに削除されてしまうとのこと。どうやら日本医師会が、政治家に圧力をかけていることが背景にあるようです。政治家が医師会に弱いのは、政治献金もさることながら、お医者さんというものが地元の名士と位置付けられていて、その影響力が強いことからもなかなか逆らえないというものらしい。

番組に出演していた橋下徹氏は、二類相当の感染症に指定しているのは、水際対策を行う上で必要だと弁明(?)していたのですが、どうやら新型コロナという病気の位置付けを重篤と見るかどうかの違いが意見が噛み合わない理由のようです。

『ひとりも、死なせへん』(ブックマン社)は、長尾先生の最新刊ですが、現在まで1,200人の感染者に早期治療を実施して、これまでに一度も死亡診断書を書いたことがないという経験に基づいたメッセージには、充分な説得力があります。

この病気の毒性は低く、若年者の死亡がほとんどないという事実から、何故目を背けようとするのか? そのことを声高に唱える政治家が一人もいないのは、どうしてなのか? 不思議でなりません。