一昨年は野村祐輔、會澤翼に菊池涼介、昨年は田中広輔、今年は大瀬良大地、九里亜蓮、それに堂林翔太がいずれもFA権を行使せず、カープに残留しました。
一説には、佐々岡監督の説得が功を奏したとされておりますが、本当にそうでしょうか?
サラリーマンの転勤と違い、球団を変わるというのは転職に近いことなので、そんなに単純な話でなく、給料だけでは収まりません。
首都圏や関西の球団とは、考え方が大きく違うところです。
広島の場合、住み慣れてしまうと、他県へ移りにくくなる。家族がいて、子供が小さいと、余計にそんな風に思います。
だからこその家族型経営。現役時代のみならず、引退後もコーチや裏方としての身分を保証するのが暗黙の了解となるわけです。
分かっていないファンは、他球団の頭脳の招聘をなどと言うけれど、そもそも能力なんて関係ないのが、監督コーチのポストです。面倒を見続けることこそが重要だということ。そのために、選手に早期結婚を奨めます。できるだけ地元の子を。マンションよりは一戸建て。
他県から嫁いできた場合は、外堀を埋める。配偶者を孤独にさせないためのプログラムを用意しているに違いありません。
地方には地方のやり方がある。
そういうことをトータルで考えているのが、広島カープなのであります(少し妄想)。