今年はダメだろうと開幕前の順位予想を5位としましたが、それはあくまでも戦力分析と期待薄の首脳陣からの話であって、まさかこんな状態になるとは思いませんでした。カープ一軍の借金12と二軍の10連敗進行中。
これは、ただならぬことが起きています。
まず、主力選手が次々に離脱しました。會澤捕手や大瀬良投手、中崎投手は怪我だとはいえ、アドゥア投手と西川外野手はナゾの引きこもり。ジョンソン投手は完全にふて腐れています。好調だった鈴木誠也外野手にも全く覇気が感じられません。
その背景には、12球団唯一の独立採算制にあると睨んでいます。
日本のプロ野球が、赤字を垂れ流しながら生き続けたのは、税務当局が親会社の連結決算を認めてくれたためです。
だから、年間30億円程度であれば、広告費として補填してもらえるという甘えの構図がありました。
最近でこそ、楽天球団の登場によって、この流れが変わりつつありますが、今年のようなコロナ禍では、それなりに救いの手が上がりそうです。ほかの球団は。
ところが、カープの場合、そうはいきません。
まずは、選手の年俸に手をつけるでしょうし、監督コーチも変えないことが必至。なぜなら、起用している理由が能力じゃなくて、安上がりでオーナーに逆らわないってとこですから。これは、テンションがダダ下がりです。
オフに活性化が予想されるFAや外国人獲得も指を咥えて見るだけになりそう。
スポーツの興行で入場料収入を上げるためには、ビジターの観客が増えなければいけません。
そのためには、戦力の均衡が重要なポイントになります。
そういう視点が欠けているんだよなぁ、全体を見るコミッショナーが飾り物だから。