値段の高いレストランへ行って、ワインを頼むとソムリエらしき人がやってきて、目の前でコルクを抜き、ちょっとだけグラスに注ぎます。
「なんだ、なんだ?」と緊張感が漂うものの、状況からみて、これは飲んだほうがよさそうだと理解するわけです。
「いかがでしょう?」
いかがもなにも、反応することばをほとんど持ち合わせていないので、軽くうなずきながら、
「結構です」
と、ゴニョゴニョ返す。お葬式のお悔やみみたいな感じです。
その際に、「これはダメだ」なんて、言う人がいるんでしょうか?
気に入らなかったとき、何回まで、変えてくれるんでしょうか?
この場合、料金はどうなるんでしょうか?
こんなやりとりが、本当に必要なのか?
などと、いつも思っています。
テイスティングと同じだなぁと感じているのが、床屋さんです。
シャンプーの最中に、
「かゆいところがあったら、言ってください」
これって…。
いるんですかねぇ?こういうときに、ホントにかいてもらう人。
と思って、先日、通っているお店で聞いてみたところ、三割ぐらいの人が反応するらしい。
30%?多くね??
整髪という業務の中に、マッサージが含まれているとしても、頭をかくって作業は入っていないような気がするんだけど、付け加えると、この比率は関東と関西で違うとのことです。
江戸の人間は、お風呂が熱くても言いませんからね。そんな感じ。
だから、カンペイさんのギャグも、捉え方が違うような気がする。
どうでもいいんだけど。