都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

差し違え

相撲を観ていて不思議なのは、行司の存在です。引退後間もなくみたいな経験者ならいざ知らず、動きの速い土俵上で神主みたいなご老体が仕切っている不思議。どうなってるんだろうと思いながら調べてみました。

行司の世界は年功序列で、上が空かなければ(誰かが辞めなければ)先に進めない仕組みとなっています。定年は65歳で、十両クラスを仕切るまで15年ぐらいかかるんだそうです。しかも、年間で規定回数以上の差し違えをすると降格させられます。今どき珍しい規律社会。がんじがらめに縛られておりました。
最も位が高いのは立行司(たてぎょうじ)で、木村庄之助が上格。次いで式守伊之助が二番手でそれぞれ名前が決まっています。珍しいですよ、役職名が名前だなんて。だから、力士は四股名が変わるけど、行司は人が変わってもいつも同じ名前なんです。

それにしても、微妙な勝負はしょっちゅうあるもので、どちらかに軍配を上げさせておいて、ビデオで確認して差し違えの因縁をつけるなんて、イジメみたいなものだと思いませんか?物言いの集まりにも入れてもらえないレフリーは、他の競技には見られません。審判を審判する制度。だったら、こんな仕事いらないんじゃないかと、ホリエモンだったら言いそうです。

昨日の結びの一番で式守さん、またやっちゃいました、差し違え。先代の木村庄之助が引退してから7年間、後を継ぐ適任者がなく、前代未聞のセクハラ騒動の後を受けた現在の式守伊之助は、昇格後、9回の差し違えをやらかし、力士の巻き添えで4回も土俵から転落したというコント師ぶりで、木村さんになれません。ユセフ・トルコみたい。なので、その下も渋滞したまんまです。白鵬が引退して主役不在の相撲界ですが、行司問題もまた、深刻なのでありました。