在野におりながら、一段と注目を集めている野球人が根鈴雄二氏です。現役時代は単身海を渡り、メジャーに挑戦するなど波乱の人生を送っておりましたが、現在はそのキャリアを活かして横浜で野球道場を開いています。
その門下生が、ラオウことオリックスの杉本裕太郎で、30歳で迎えた昨シーズン、突如として目覚め、パ・リーグの本塁打王に昇り詰めたのは記憶に新しいところ。
これに続けと、通い続けたのがタイガースの江越大賀です。
毎年、期待を裏切って8年目を迎え、いつの間にか29歳になってしまいましたが、この歩みは杉本選手にも似ています。阪神の外野は、近本・佐藤輝・ロハスが定着しているので、その壁を乗り越えるのは簡単じゃありません。どうなりますやら、注意深く見守りたいです。
もう一人、未完の大器が藤浪晋太郎です。同期の大谷翔平には、すっかり差をつけられたものの、素材の素晴らしさは超一級品。197センチ98キロのスラリとした体躯は、投手となるためのものだということには、誰も異論のないところです。この投手が一年を通じてローテーションの一角を守れば、優勝は間違いないでしょう。
チームの勢いについては、前年の二軍の成績が反映されやすいのでありまして、昨季のウエスタンリーグでは、ぶっちぎりの優勝を飾りました。
前年の二軍の成績が、上積み分として加味されるので、今年の村上頌樹・西純矢・浜地真澄・井上広大・小野寺暖らの台頭が期待できます。
シーズン前に勇退を宣言した矢野監督も腹を括った采配をすることと思います。機が熟しました。