都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

タイガースが強い理由

セ・リーグは、阪神がマジック29を点灯し、優勝へまっしぐらです。

その強さの秘密に迫ってみましょう。

 

(1)12球団随一の一二番コンビ

イニング別の得点数を見ると、一回がヤクルトに次いで両リーグ2位の53点。三回はトップの57点を叩き出しており、近本光治・中野拓夢の並びが厄介だというのを表しています。三割近い打率もさることながら、二人とも盗塁王の実績があるってとこが素晴らしい。四球もリーグ3位と5位なので、相手投手は序盤からスゴいプレッシャーを受けることになります。近本光治の打点46は、西川龍馬やサンタナよりも多いわけで、チャンスに強い打撃は始末に負えません。これに匹敵するのは、ドラゴンズの大島洋平・岡林勇希なんだけど、それに気づかない指揮官は、二番アキーノとか三番ビシエドなんて鈍足を起用して、流れを分断しています。打つだけの野球しかイメージできないと、おかしな打順の並びになる。一番長野久義、二番吉川尚輝なんてのも同じです。そういうことをすると、ヒット2本でも点が取れないってこと、なんで分かんないのかなぁ。

(2)ファースト守備が重要だということ

中野拓夢のセカンドコンバートもさることながら、一塁大山悠輔の固定が岡田彰布監督の最大ヒットです。昨年のヤクルト優勝には、オスナ選手の守備が貢献していたように、プロ野球における一塁守備は、とても重要です。なぜなら、キャッチャーの次に守備機会が多いから。内野手の送球時における暴投は、一塁手のグラブ捌きが関係するし、バント守備だってファーストのセンスがポイントになる。肩だって、強いに越したことはありません。日本ハム新庄剛志監督は今シーズン、このポジションに12人を起用しておりますが、コンビネーションプレーについて、どう考えているのでしょうか、疑問です。

(3)いくらでもいる投手陣

村上頌樹・大竹耕太郎の台頭で厚みを増した先発投手は、西純也・西勇輝の親戚コンビに青柳晃洋・伊藤将司・才木浩人と揃っておりますが、それ以上に、中継ぎ投手が岩貞祐太・加治屋蓮・島本浩也・石井大智・浜地真澄・ケラー・及川雅貴・桐敷拓馬・馬場皐輔といくらでも出てきます。そして、抑えが岩崎優。シーズン初めに湯浅京己がリタイアしてポッカリ空いた穴を全く感じさせません。左右のバランスもよく、ゲームプランを描きやすい陣容となっています。

 

とまぁ、2位に7ゲーム差で残り40試合を切りましたから、余程のことがない限り、逃げ切り濃厚なんですが、不安材料をアラ探ししました。

 

(1)正捕手梅野隆太郎の不在

先日、死球による骨折で梅野の今季出場が絶望となったのがメチャメチャ痛い。打率は低いものの勝負強く、パンチ力がある。何より、捕逸や暴投が少ないのは、キャッチング能力の高さを示すもの。その肩の強さで盗塁阻止でも貢献していて投手陣の信頼も厚かった。そのレギュラー捕手の離脱は、他のポジション以上に大きな影響があります。何より、その穴を埋めるため、二軍から2人の捕手を引き上げなければならない。逆に言うと、今の一軍から二人を削らなきゃならなくなったってこと。これは、作戦面に制約を与えます。梅野・坂本だったら、二人で賄えましたからね。そして、代役の坂本誠志郎の打力の低さ。この打順にチャンスが巡ってくると、悩みが深くなりそうです。

(2)火力のなさ

気の毒だなぁと思うのは、佐藤輝明の評価が低いことです。2年連続の本塁打20本超えは、チーム期待のスラッガーのハズです。なんだかんだ言っても大山悠輔と並ぶチームトップの13本塁打は、大事でしょう。三塁守備に適性がないので、早く外野に戻せばいいのにって思うんだけど、違いますかねぇ。いや、いくら甲子園が広いとはいえ、総本塁打数54は少なすぎますよ。あの中日が48本ですから。長距離砲は、大事に育て上げるべきだと考えています。カープも他人事じゃないんだけどね。

(3)カープの足音

7ゲーム差の広島とは、7試合を残しています。つまり、その勝敗次第で戦局に大きな影響がある。簡単じゃありませんけどね。全員野球を掲げるカープは、タイガースにとって不気味な存在となるような気がします。本拠地で34勝17敗ってのがスゴい。ここ数年の暑い夏が、選手に与える影響がどんなものなのか。注意深く見ていきたいと思います。