アメリカから伝えられたベースボールを日本語の「野球」と翻訳したのは中馬庚という人だとされています。それは、野球が野原で行うスポーツだからだそうで、なんかしっくり来ますね。
本家であるアメリカで、同じようなことにこだわった人がいます。それは、シカゴカブスの創設期のオーナーだったリグレー氏で「野球は太陽の下でやるものだ」との名言を残しています。これを受けて、本拠地のリグレーフィールドには、1988年まで照明設備がありませんでした。したがって、ナイターがナシ。今でもその伝統を受け継いで、カブスの主催ゲームの約半数は、昼間に行われています。ドーム球場じゃないから、暑い日は35度を超えたりもしますけど、それも野球、なんかカープっぽい。
で、鈴木誠也なんですが、過去3年のデーゲームでの記録を調べてみました(カッコ内はナイター)。
2019年 121打数45安打 打率.372(.323)
2020年 87打数30安打 打率.345(.292)
2021年 134打数45安打 打率.336(.309)
ハッキリと得意にしているのが分かります。おそらくは、暑さに強いんだと。
もう一つ、これは鈴木誠也のホームゲームにおける成績です(カッコ内はビジター)。
2019年 245打数87安打 打率.355(.315)
2020年 204打数63安打 打率.309(.292)
2021年 205打数69安打 打率.337(.300)
これも違いが明確です。ホームの場合、コンディションを維持しやすいってことなんでしょうか? これだけハッキリしていると、根城が大事だという本人の自覚もあると思います。だから、チーム選びに拘ったのではないかと推察しています。
カブスの本拠地であるリグレーフィールドのファウルゾーン面積は1,738㎡で、極端に狭くなっています。日本のグラウンドの半分くらい。これは、ファールフライが少なくなるってことなので、打者に有利です。ちなみに昨季のファールフライアウトは10打席でした。これが半分になる。大したことないけど、僅差で争う打率だったら、重要なポイントだったりもするのです。
今年は浮気して、メジャーリーグのBS中継を見ることにしましょう。