都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

三振しない打者

その昔、打撃の神様と呼ばれた川上哲治は、シーズン通算374打数6三振(三振率1、6)の驚異的な数字を残しています。

「ボールが止まって見えた」の逸話を残した人ですからね。次元が違っていました。

近年では投手の能力が高くなり、スピードは速いわ、変化球は曲がるわで、三振の数が格段に増えています。金田正一江夏豊の頃までは、投手の投球回数を奪三振数が上回るなんてことは滅多になかったんですけどね。時代と共に、中身が変わってきました。

昨季の規定打席到達者で三振が少ない打者を順位づけします。

 

セ・リーグ】    

1位 青木(ヤ)446打数44三振 三振率9、87

2位 近本(神)569打数58三振 三振率10、19

3位 宮崎(横)519打数53三振 三振率10、21

4位 大島(中)548打数60三振 三振率10、95

5位 ビシエド(中)480打数56三振 三振率11、67

パ・リーグ

1位 吉田正(オ)389打数26三振 三振率6、68

2位 鈴木大(楽)552打数51三振 三振率9、24

3位 荻野(ロ)570打数70三振 三振率12、28

4位 福田周(オ)408打数52三振 三振率12、74

5位 中村晃(ソ)462打数59三振 三振率12、77

 

吉田選手の数字が群を抜いていました。

面白いのは、一番打者が目立つことです。プレーボール直後、三振してベンチに戻ってくると士気が削がれるってことなのか?相手投手を調子づかせたくないってのもあるでしょう。

反対に、三振する打者とは?

 

セ・リーグ】    

1位 佐藤輝(神)425打数173三振 三振率40、71

2位 塩見(ヤ)474打数156三振 三振率32、91

3位 丸(巨)392打数120三振 三振率30、61

4位 ソト(横)410打数116三振 三振率28、29

5位 村上(ヤ)500打数133三振 三振率26、6

パ・リーグ

1位 甲斐(ソ)405打数142三振 三振率35、06

2位 マーティン(ロ)416打数132三振 三振率31、73

3位 浅間(日)411打数115三振 三振率27、98

4位 中村剛(西)430打数114三振 三振率26、51

5位 辰己(楽)374打数99三振 三振率26、47

 

佐藤輝明選手の40%超えもスゴい数字。ベンチもよく我慢したものです。

この中に、塩見選手が入っているのは意外でした。ヤクルトは、リーグダントツの四球獲得数なので、待球スタイルがチーム方針なのかもしれません。

と、ここで、もっと三振する打者がいることに気付きました。

それは、DH制のないセ・リーグの投手たちです。各チームの投手打撃成績は以下のとおりでした。

 

阪神   224打数27安打7打点8四球115三振39犠打 打率.121

DeNA         212打数25安打7打点10四球99三振24犠打 打率.118

中日   214打数22安打7打点4四球119三振33犠打 打率.103

広島   225打数22安打10打点7四球120三振42犠打 打率.098

ヤクルト    217打数21安打9打点6四球103三振28犠打 打率.097

巨人   228打数16安打4打点5四球120三振22犠打 打率.070

 

してますねぇ、三振率51、21でした。この中で、ジャイアンツの成績がひどい。原監督がDH制の導入を主張するのもわかる気がします。

DeNAは、頑張っています。三浦監督が強打者(現役通算967打数123安打 打率.127)だったからでしょうか?

そういや佐々岡監督も659打数96安打で打率.146を残してました。この二人は反対しそうですね。

 

昨夜の開幕ゲームでは、大瀬良投手のタイムリーがショックを与えていました。

ああいうのを見ると、ピッチャーがバッターボックスに入るのもありかなぁと思ってしまいます。