都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

開幕からの六試合を総括する

プロ野球開幕から一週間が経過して、いろんなことがわかってきました。ちょっとしたボタンのかけ違いで、ズルズルと連勝連敗が続いているのが面白い。

 

なんだかメチャメチャ運が強いのが、今年のカープです。調子を落としているチームとのカードが続けて組まれていて、最初が両外国人のいないベイスターズ。このチームは先発投手にも人材を欠いている上に、カープはリーグ最強カードの大瀬良・森下で出だしを圧勝しました。負けてもいいやとばかりに臨んだ三戦目は、初勝利に焦る相手からの自滅。運が良かったとしか言いようがありません。

二カード目は、開幕戦を悪夢のような負け方で落とし、すっかり調子が狂ったタイガース。ここには、昨季、カープに絶対的な強さを発揮した西勇輝・伊藤将司・秋山拓巳の三枚がいて、わざわざローテーションをズラした起用だったのですが、これがまた裏目となります。実際に、それぞれがしっかり投げていたのですが、連敗続きでガチガチの選手たちが敵地での久しぶりのファン包囲網にあって、接戦を落とし続けたのです。

この次がまた、三連敗中のドラゴンズ。そんなことってあるんですね。

 

主砲の鈴木誠也が抜けて、戦い方が変わりました。本塁打がリーグ最少(1本)でありながら、7犠打4盗塁はリーグトップ。三振が異常に少なくて、内野安打11本はリーグダントツ。このあたりに粘り強く絡みついていく必死さが伺えます。投手は、最少の与四球(12)で、三振に拘らない打たせて取るピッチングで相手打者を内野ゴロに仕留めていました。それも二遊間が安泰だからこそです。

上本崇司の抜擢は、適任者がいない中での苦し紛れだったのですが、怪我の功名と言いますか、チーム内で珍しく四球でも塁に出ようとする粘りの姿勢が好循環を生み出しました。下位打線が安全牌でなくなり、西川・菊池の打点を引き出します。

菊池涼介は、二番に戻って輝きを取り戻しました。犠打職人でありながらもツボにハマれば一発の力があって、バスターも巧い。相手バッテリーに嫌な感じのプレッシャーを与えています。

新外国人のマクブルームもすっかり馴染んでいるようです。ホームランを打っていないのがいい。思いの外、器用でミート力があって、ブンブン振り回すことが(今のところ)ありません。彼が二塁打王を目指すような打撃を繰り返すことが出来れば、面白くなりそうです。

三塁コーチ河田雄祐の復活も大きいでしょう。開幕ゲームにおける西川龍馬の神走塁は紙一重でした。あそこで失敗していたら、腕がちぢこんでいたかもしれない。ホームベースへのスライディングは、キャンプでの重点指導でしたから、やはり練習は裏切らないということを証明した形になりました。僅少差を守り切れるチームに欠かせない武器が走塁なのです。

 

今年は床田寛樹が素晴らしいのと中崎翔太が復活したことで、連敗する要素が薄くなっています。ってことは、貯金が生きてくるわけで、このスタートダッシュは大きいと思います。だけど、青柳・ガンケルが戻って来れば、タイガースはやっぱり強いですよ。周りはガチャガチャ言い過ぎないでほしい。ビッグボスにもね。