ドラマとバラエティの違いは、撮り直しの有無です。
ドラマの場合、演技上に問題があれば、監督の指示のもとでやり直すことになります。
このとき、役者は何がいけなかったのか、どうすればいいのかを学習します。次に同じような場面があれば、改善されて仕上がっていく。美形の役者がどんどん上手くなっていくのは、そういうことです。素質だけの問題じゃない。
ところが、バラエティにはそれがない。編集という作業でカットされたり、そのまま放送されてしまうことだってあるんです。
だから、直すべき欠点は、自分で気づいて修正するしかありません。バラエティ番組で生き残ったタレントは、ビデオをチェックしたり、ノートに書き込んだりして反省を繰り返しているのです。
それは、将棋でいうところの“感想戦”です。
昼休みを利用して、「もう一回、もう一回」とたくさん指す人は、ちっとも強くなりません。反省がないから、同じ失敗を繰り返すのです。
強くなる人は、自分の対局を材料にして、どうすれば良かったのかの振り返りを行います。対戦相手に聞きながら進めるのが感想戦。一人でもできるけど、相手がいた方がより効果的なんです。
プロ野球を観戦しながら、同じ失敗を繰り返す選手を見るにつけ、考えていないんだろうなと思います。
本当は、打席に立つごとに学びがあって、経験値が上がるハズなんですけどね。
BIGBOSSが、脈絡なく選手を起用しまくっているのは、そういうこと。少し時間がかかるかもしれないけど、気づきのあった選手に必ず化学変化が起こると期待しています。