都会のネズミと田舎のネズミ

時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。

電王戦

学校の成績がいい人は、答案用紙を返されたときに、自分が間違えたところを確認します。
だから、次に同じような問題が出されたときに、二度目の失敗を繰り返さないのです。
学校の成績が悪い人は、答案用紙を受け取ると、点数にちらりと目をやり、くしゃくしゃと丸めて現実逃避します。
確認するところが多過ぎると、諦めが先に立ちますからね。
なので、何度も同じ過ちを重ねるのです。

将棋が強い人は、勝負がついた後で、対局者と感想戦を行います。
だから、次に同じような局面を迎えたときに、同じ過ちを繰り返しません。
感想戦は、当然のこととして、レベルの高い相手のほうが、内容を掘り下げることができます。
そういう意味では、負けることで、もっと強くなるという側面もあるのです。


先日行われた電王戦は、プロの棋士とコンピューターが勝負する団体五番勝負の企画ですが、あろうことか、昨年に続いて、人間が機械に負け越してしまいました。
将棋自体の力としては、プロ棋士側に分があると思いたいのですが、コンピューターは悪い手を指しても引きずることなく冷静沈着、体力・集中力も変わりなく進められるというのが、何と言っても大きな強みです。
そのあたり、冷静さを失わない心の修行みたいなものも、必要なのかなぁと考えてしまいました。

残念な結果となったものの、人間の感覚にないコンピューターの独特な価値観に触れ、驚くと共に、プロ棋士たちに新しい発見があったような気がします。
それは、負けたからこそ、気付かされる。
そういうコンピューターの知恵が、棋士の頭脳に加味されたとき、将棋はものすごい知的なゲームに昇華していくように思っています。