都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

自分のアタマで考えよう

学生時代に抱いていた仕事のイメージは、きわめて専門的で頭を使う問題が多く、とても疲れるものだと思っていました。

社会に出て実際に働き始めてみると、会社におけるほとんどの業務内容は、中学生の知識レベルで足りるものであり、そんなに大きく実力差が出るようなことはないのが分かりました。誰だってできるのが仕事。

では、何によって差がついていくのでしょう?

ここのところ、わかっているようでいて、わかっていません。誰も教えてくれないから。

実際に会社で働いているときは、そこそこ実力があれば、後は運だと思ってました。上司との相性によって、道が拓けたり閉ざされたり。

だけど、ちょっと違うような…?

『自分のアタマで考えよう』(ちきりん著・ダイヤモンド社)では、大企業の場合に必要とされる能力は、「我慢する力」と「空気を読む力」だと言い切っています。双方の力を有する者が出世を果たし、空気が読めるけど我慢する力が弱い人は、起業家やフリーランスに向いていて、我慢する力が高く空気が読めない人は、ワーキングプアに。我慢できず空気が読めない人材はニートになるんだとバッサリ。

これは、久しぶりに納得のクリーンヒットでした。なるほどねぇ。我慢する力かぁ。

 

ちきりんは、金融機関や企業コンサルタントなどの職歴を経て、今に至っておりますが、世の中を冷静に分析する力量は際立っていて、感心させられることだらけのカリスマブロガーです。同書では、「知識は過去、思考は未来」だとか「考えるとは、インプットをアウトプットに変換することだ」とか「アメリカでは、リーダーが採るべき戦略や正しい方法論を学校で教えている」などを分かりやすく解説してくれています。他にも何冊か書いているので、追いかけてみることにします。