本棚を整理していたら、平成17年(2005年)に購入した和田秀樹氏の『頭をよくするちょっとした習慣術』(祥伝社)が出てきました。
この頃はまだ、自分の可能性を信じていたので、こういう本を読んでいたのを何となく思い出します。
パラパラめくってみると、良いことがいっぱい書かれています。
・生まれついての能力差は微々たるもので、頭がいい悪いの差をつくるのは習慣である。
・社会人になると、学生時代に培った復習という習慣を忘れてしまう。
・感情も使っていないと老化する。感情が老化すると、新しいことに挑戦する意欲が薄れ、記憶力や体力の低下につながっていく。
・現在、つまり変えられるモノを見つめるのは良いが、過去のように変えられないモノを見つめてクヨクヨ悩むのはダメだ。
・日本社会では、人に好かれる人間であることが、出世の大きなバロメーターになっている。
・人に好かれる人間は、上手に甘えたり、依存したりできる人間だ。そういう人は、間違いなく頭がいい。
・相手の立場でモノを考えるようになれば、人に好かれるし、自分の思考がワンパターンになるのを防げる。そのために大事なのは観察だ。
・共感力を磨くには、配偶者との対話が絶好のトレーニングになる。
・苦手な仕事から逃げるには、得意な仕事に積極的に手を挙げることだ。そのための自己分析は欠かせない。
・できない人間を部下に持ったら、嘘の(やらなくてもいいような)仕事をあてがうことだ。そうすれば、マイナスにはならない。
・ポテンシャルがあって、やり方を変えればうまくいく人が世の中には大勢いる。自分のポテンシャルに気づいていない人が実は多い。
・そういう人は、感情が老化しているのだ。
・日本人の喋る英語が聞き取れないやつ(アメリカ人)はバカだと思った方がいい。知的レベルの高い人間は、類推能力が高いのだ。
・成功する人、しない人の違いは、諦めの早さだ。脱落していく人は、諦めるのが早い。
和田氏が考える頭の良さは、
(1)自分自身の状態(感情)を知っている
(2)困ったときに頼りにできる人間が複数いる
(3)いろいろと起こってくる問題に対する解決能力が高い
と要約されていました。なるほど。
特に、子供を持つ親御さんに、オススメの一冊です。