今の時代は開始5秒で曲が判断されると言われており、音楽の聴き方がこれまでと大きく変わっているんだそうです。
それは、ストリーミングサービスが理由だとされています。この仕組みでは、30秒以上を聴かれないとカウントされないため、ミュージシャンたちは、なんとか30秒を聴かせることにエネルギーを注ぐことになっているというのです。だから、イントロが邪魔になる。米津玄師の『檸檬』やYOASOBIの『夜に駆ける』やLiSAの『紅蓮華』など、いきなりサビから入ります。
そして、リフレインが突然くるということ。これは、リスナーがスキップする前にサビをもう一度聴かせるためです。3分30秒以上の曲が少なくなっており、覚えてもらえるように同じフレーズを何度も繰り返すのが定跡となりました。
サブスクリプションの時代は、スピードが大事なのであります。
映画やテレビを倍速で視聴するのが当たり前になっており、若者の間ではコスパと共にタイパを重視する傾向が強まっています。
その一方で、長い文章を理解する力は、どんどん弱まっています。情報過の時代は、ゆっくり深く考える人たちを嘲笑うようでもあります。
確かにカラオケでイントロの長い曲を歌おうとすると気まずくなりますもんね。
迷ったり困ったりしている様子は、悟られたくないのであります。