日本テレビの長寿番組『笑点』は、50年以上続いているんだそうです。
先代の三遊亭圓楽が司会をしていた頃がピークだったように思います。
回答者から桂歌丸が抜けると、ガクッとレベルが下がって与太郎みたいなボケだらけになり、コントや漫才にあっさり抜かれていきました。
メンバーの入れ替えがほとんど行われず、誰がいつ死んでもおかしくないほど高齢化が進んでしまったのも痛々しさの理由でしょう。
最近は、週替わりで欠員を埋めるように客演の落語家が登場しますが、あそこに座ると不思議なくらい、みんな面白くなくなります。
台本が出来上がり過ぎるのか、緊張感がなく、もともとスピードも遅いので、渋谷凪咲や朝日奈央の方が向いてるんじゃないかとさえ思う。
時代に合ってないんですね。高齢の視聴者にさえ見放されそう。男性の老人は男性の老人が嫌いなので。
この番組の初代司会者が立川談志だったというのは驚きです。
だって、彼は現在の笑点メンバーのような飛躍や発展のない笑い、独創性のない笑いを一番軽蔑していましたからね。
今の若い人たちは、落語と言うと『笑点』的なものをイメージするんだろうけど、冗談じゃない。そこがとても残念です。
談志の創作にキャンディーズの『微笑み返し』みたいに古典落語のエッセンスをギュッと詰め込んだ『落語チャンチャカチャン』というのがありますが、一度聴いてもらいたい。→https://www.nicovideo.jp/watch/sm6558682
なにしろ、ビートたけしや高田文夫が弟子ですよ。当時から160キロを簡単に超える技量を持っておりました。
11月21日は立川談志の命日なので、こんなことをぼんやり考えました。落語界、どうなるんだろう?