都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

学問のすすめ

慶應大学プロレス研究会に無村架純(なしむらかすみ)という女性プロレスラーがいます。

いいですねぇ、この舐め切ったネーミング。そういうのもプロレスの一部です。

で、本家(?)の有村架純は、映画『ビリギャル』で偏差値30からの慶應大学入学を目指しました。

ドラゴン桜』の東大に対し、『ビリギャル』は慶應です。実話に基づいたストーリーは、なかなかの感動モノでした。本人がその気になれば、夢は現実に近づいていきます。塾の講師役である伊藤淳史が、よかったこと探しでポジティブに動機付けしていく様子が印象的でした。

映画の中では、大学のキャンパスを見学させるシーンがイメージを鮮明にさせる手法です。五感への働きかけが大事なんですね。教育ってこと。

いや、教育は奇跡を起こすのであります。

 

さて、福沢諭吉先生の『学問のすすめ』から、冒頭の一節です。

「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言えり。

されども、今広くこの人間世界を見渡すに、

かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しきもあり、冨めるもあり、貴人もあり、下人もありて、

その有様、雲と坭との相違あるに似たるは何ぞや。

されば賢人と愚人との別は、学ぶと学ばざるとによりて、できるものなり」

 

大政奉還を経て世の中の価値観がガラリと変わる中で、欧米の進んだ社会から学んだ上で、日本の進むべき道として教育の重要性を説いた啓蒙の書です。書いた人もスゴいけど、読んだ人たちもスゴい。そういうのが足し算、掛け算となって、一気に先進国に肩を並べるまでに国力を上げていったのです。

同書の中では、男女平等にも言及していて、それが150年以上も前の話ですからね。諦めずに、思想を浸透させていきました。それが、慶應義塾の建学の精神でもありました。先生が説く学問とは、実学のことだっていうのが、他大学とひと味違うところでもあるのです。

慶應義塾では、『学問のすすめ』初編刊行から150周年を記念して、特設サイトを設けました。

https://www.keio.ac.jp/ja/gakumon150/

現塾長と櫻井翔の対談は、勉強になりますよ。