嫌いな人はいないんじゃないかと思えるメニューがカレーです。
学校給食の影響が大きかったように思います。献立のその日は、3時間目から学校じゅうに香りが広がって、はらぺこの子供たちを刺激する。体操服や給食バッグが黄色く染まるのは、歴戦の証といえるでしょう。小学生は気にしません。今でこそ、お供はライスのようですが、我々の時代はコッペパン。たまにソフト麺の時があって、その際に揚げパンの援護射撃があると、もうご機嫌でした。
家庭では、ルーさえあれば、肉と野菜をボコボコ切って煮込むだけで、誰でも簡単に作ることができるのがウケていたのは間違いない。不味いカレーを作る人なんて、聞いたことがありません。ただし、子供向けのポイントは甘口であること。西城秀樹のハウスへの貢献も大きかった。そして、翌日の方が美味しくなるので、多めに作るのが常識です。
サラリーマンの昼食では、仲間と連れ立って出かけると、結構な割合で「うち、昨日カレーだったから」と告白された人が多いんじゃないでしょうか?それって、その日の夜もカレーになるかもしれませんから。
不思議なことに、全国展開するチェーン店がCoCo壱ぐらい。何故なんでしょうね?
一つには、お酒と相性が良くないため、晩飯のステイタスを得ることができず、昼食だけではなかなか利益が出ないってとこにもあるでしょう。
昼食だけだと、人材確保が難しいからです。朝飯にも向いていませんし。
それと、あのトロみが焦げ付きやすくて、いけないらしい。簡単じゃないねぇ。
近年は、レトルトが美味し過ぎて、単身世帯に有難いです。ボンカレーの頃とは違う。一人前が500円を超えるような高級品も支持されています。
1月21日はカレーの日なんだそうです。
と、書いていたら食べたくなってきました。カレーは文字だけ読んでいても美味いのであります。