ラグビーの進歩は、ルール改正によって、もたらされたとも言えます。
その昔、トライはペナルティゴールと同じ3点だったので、守備的なゲーム運びが多かったのです。それが、トライが4点になり、5点になりと、その価値が上がり、攻撃が重視されるようになりました。
メンバー交替も昔は認められなかったので、後半になると、全体の動きがスローになっており、体重が重すぎる選手の負担になっていた。これも大きく変わった変更点でありましょう。
そして、何より大きな変革はレフリングです。昔は反則があると直ぐに笛が吹かれ、その都度ゲームが止まっていました。
20年ぐらい前からでしょうか、アドバンテージという概念が幅を利かせ、反則を受けた側が、それでも有利に展開していた場合、その権利を持ち越しながら、次のプレーを見続けていくルールが強化されたのです。これについては、レフェリーの一瞬のセンスが問われます。選手に負けないぐらいのスピードで長い距離を走りながら、いろんな動きに注意を払わなければなりません。
リーグワンでは、試合を司るレフェリーのレベルアップも急務であると考えました。今季は、ニュージーランドから2人のレフェリーを招き、お手本とするべく公式戦で笛を吹いてもらっています。このあたりの対応の早さも、ラグビー協会の努力と言えるでしょう。
どんどん進化していく日本ラグビー界。秋のW杯が非常に楽しみです。