都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

ダブルタックルの封じ手

毎年のようにルールが変わるラグビーは、見ていて面白くなるように工夫が重ねられています。

昔のことを言えば、点数のカウントが違ってました。

50年くらい前は、トライもペナルティゴールも同じく3点だったのが、トライの価値が4点と上がり、しばらくして5点になるという変遷を遂げています。そういうのって、なかなか珍しいんじゃないでしょうか?

トライを狙うように仕向けることで、試合の動き方が激しくなり、戦術も大きく変化しました。

選手交替についても、私の学生時代には、試合中に怪我をした選手がいたとしても、先発メンバー以外の交替が認められず、フラフラになりながらもグラウンドに立ち続けるのが根性であり、チームプレーだと信じ込んでいたのです。

魔法のやかんだと言って、倒れている選手の頭に水をかけていましたからね。そういうのが男っぽいと思っていた向きもありました。

その後、肉体の巨大化が進んで、次第に安全面が考慮されるようになります。メンバーの交替も最大8人までとなり、それも戦術の一部となったのです。

そして、10年ほど前からは、タックルが相手の首に絡むと危険だということで、ハイタックルの厳格化が進みました。素早い動きの中でのそれは、不可抗力である面もありますが、首ですから、そりゃね。だけど、それは偶発的なものだとされ、イエローカード、つまり10分間の退場という処分でありました。

それが、ここへ来て、上体へのタックルに手が出ていないと(バインドがないと)、危険であるとして、いきなりレッドカードが出されるようになりました。つまり、そこから先、ずっと退場です。しかも、その試合のみならず、それ以後の数試合についても当該選手が出られないという罰則。だから、大会前に行われる国際試合で下手にこの反則を犯すと、大会への出場権を失うというペナルティ。なんか、罰則が厳しすぎるように思います。

かくして、今回のW杯では、このラフプレーによる退場が、明暗を分けるようなムードを漂わせています。大番狂せの予感。

それって、野球で言うところの頭部への危険球退場だと思うけど、その範囲を広げたら、シラけますよねぇ。

反則をもらいにいくパワープレーが横行すると、ダブルタックルが身上の日本チームに不利、トンガやサモア、フィジーなどのアイランダーと呼ばれる太平洋諸国に道が開ける、そんな流れです。