これがラグビーだったら、圧倒的な戦力差となるのが体格問題です。
大会参加チームの登録メンバーの身長分布を見てみましょう。(公式プログラムより)
170㎝台 180㎝台 190㎝台 200㎝超
日本 15 10 5 0
オーストラリア 0 21 8 1
韓国 6 21 3 0
中国 5 22 3 0
チェコ 3 17 9 1
イタリア 4 16 10 0
アメリカ 3 15 11 1
ドミニカ 3 21 6 0
プエルトリコ 2 24 4 0
身体の大きさは、パワーと相関関係にあります。
日本の選手たちがメジャーに挑戦するとき、重点的に筋肉トレーニングを行うのは、パワーを意識してのものなんですね。大リーグの球場は、総じて日本よりもひと回り大きいので。
ピッチャーの場合は、身体の動きを中心に動作解析を徹底的に行います。身長は鍛えても伸びませんからね。その分を科学的に追求して補おうと努力しているのです。
身体が小さい人は、動きが俊敏です。日本に足の速い選手が多いのとクィックモーションに長けているのは、そういうことでもあります。
それにしても、今回の侍ジャパン投手陣は粒揃いで、ほとんど打たれる気がしません。
三振を奪れるってことはエラーなどによるミスが少なくなるってことで、安定した試合運びは、相手の作戦の幅を狭めていることに因るんです。
一次予選は、打つ投げるの基本的な部分はもとより、野手のカバーなどのフォーメーションも含めて、圧倒していました。
球数制限というルールもスタッフが揃って落ちこぼれがいない日本チームに味方したようです。
オーストラリア選手の何人かは、オヤっと思わせる素質の持ち主でした。これをきっかけに、メジャー一辺倒だった外国人選手の供給源が変わるかもしれませんね。