チャンスを迎えて打者が三振に打ち取られると、その選手は悔しがりますが、監督はそうでもありません。ある程度、想定内だからです。
だけど、内野ゴロを打って、ゲッツーになってしまうと、悶々とします。
この心配は絶えず頭の中をよぎり、だったら送っておいた方がいいのでは?とのせめぎ合いが常にあります。併殺打の恐怖。
過去10年の球団別の併殺打を調べてみました。
ヤクルト 101→112→96→117→116→112→105→95→105→102
DeNA 112→110→77→92→101→91→109→94→107→109
阪神 107→124→93→99→97→109→102→83→95→90
巨人 97→124→92→100→129→100→106→80→98→89
広島 89→104→(87→85→95→85→86)→91→94→112
中日 129→109→83→103→86→105→104→101→104→92
オリックス 103→91→86→93→105→98→85→86→104→98
ソフトバンク 87→96→110→(110→78→85→85→50→80)→88
西武 107→81→84→97→(95→79→88→74→84→93)
楽天 99→119→96→112→107→109→114→87→100→99
ロッテ 106→79→95→102→85→93→99→80→90→95
日本ハム (92→72→90→79→95→109→106→86→93)→67
全体として、セ・リーグの方が多めでした。DH制の影響と本塁打の出やすさが関係していると思われます。
そして、監督の好みってのも表れています。併殺打を避けようとする監督。
ソフトバンク工藤公康、日本ハム栗山英樹、西武辻発彦、それに広島緒方孝市の監督時代、いずれもが少ない数字になっています(それぞれが指揮を執っていた時期をカッコで括りました)。それぞれがリーグ優勝を果たした名将ってとこが面白い。
つまり、ランナーが出て、何もせずにそのまま打たせているようなチームは勝てないってことかもしれません。