都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

世界情勢地図を読む

中国の学者・欧陽修は、ものを考える場所として適当なのは「馬上」「厠上」「枕上」の三上であると言っています。

「馬上」つまり移動中であり、電車や飛行機に揺られていると、脳が刺激されます。

「厠上」は、トイレで用を足しているときのこと。いろんな筋肉を緩ませている開放感がいいんでしょう。これもアイデアが浮かびやすい。

「枕上」は、床についた状態。身体を投げ出して、その日起きたことをぼんやり思い返すって感じ。納得です。

私はこれらに入浴時を加えています。「浴上」とでも言いますか。

この四上が、読書ポイントとなっています。本を読むのに都合が良い場所です。ブログのアイデアは、そこから生まれます。

 

この中で、時間的に一番長いのが「浴上」です。

ぬるめのお湯にゆったり浸かっていると、脳が活性化しているような気がします。

欠点は、紙が水に弱いこと。眠気が襲って、水没することもなくはない。油断なりません。

 

就寝時の読書は、フィクションに限ります。ノンフィクションは、頭が冴えてしまって、夢見も悪い。

マンガでも『ゴルゴ13』はダメです。フィクションだけど、全然リラックスできません。

そういえば、最近失敗したのが、宮家邦彦の『世界情勢地図を読む』(PHP研究所)を寝る前に読んだこと。

図表が多く、まとまっているのでいいかと思ったんだけど、これが成績優秀者の模範的なノートを見せられているようで、言葉同士がさっぱり繋がっていかないのです。こっちが理解していないのに勝手に進んでいく感じ。そんなの常識でしょとばかりに突き放されます。何にも分かっていないことを思い知らされました。

コシマキには「国際ニュースのウラが一気にわかる」って書いてあったんですけどね。問題提起だけされて、謎がどんどん深まりました。周りのお友達が賢い人ばかりだと、前提を端折るってこと。同じ東大でもホリエモンと大きく違います。

それにしても、ノンフィクションは寝る前に読むもんじゃない。濃いコーヒーと一緒なのであります。