インターネットを通じて無料で全国の人と対戦できる『将棋倶楽部24』というサイトがあります。
会員数が30万人と言われ、そのレベルも高く、高段の部にはプロ棋士もたくさん混じっているらしい。最近、町の将棋道場がどんどん閉鎖されているけど、そりゃあ仕方ないですね。何と言ってもタダだから。
私も20年ぐらい前にハマっていましたが、その中毒性からこれでは人間がダメになると思い、ピタリと止めています。もし、自分がアマチュアの大会に参戦するような上を目指すプレーヤーであるならいざ知らず、楽しむだけですからね。他のゲームと同じ。将棋は脳の消耗が激しいので、やり過ぎると仕事に悪影響があります。それは良くないと。
だけど、強くなろうと思う人には良いツールですよ。昔は、将棋の強豪が東阪名に集中していたけど、今は全国に散らばっている。これはネット将棋の効果が大きいでしょう。
このネット将棋界に参加している人もいろいろで、結構マナーが悪い人もいます。
考え中かと思ったら、いつの間にか対戦相手から消えていたり、相手の顔が見えないからとばかり、悪態をつく人もいたりします。
そして、ソフト指し。AI(人工知能)を使いながら対局する人がおりまして、そんなことして何の意味があるんだろうと思いますが、それをやってる人は、勝つのが嬉しい。相手が強いほど、快感に浸るようです。それこそ時間の無駄と思うけど。ゲーム中毒って、そういうことなのかもしれません。勝ってる状態がエクスタシーである。
対局後に使用すれば、棋力向上に繋がるんですけどね。マラソンの途中でタクシーに乗るような話。
学生アマ名人戦で優勝した名古屋の大学生が、対局中に将棋ソフトを使用していたことが発覚し、失格処分となりました。
決勝戦の最中にたびたび離席したことを不審に思い、事情を確認したところ、所持していた電子機器からソフトを使用していたことが発覚したんだそうです。バカだねぇ。ネットには、名前はおろか写真まで晒されています。
将棋に限らず、こういう不正がどんどん増えるんでしょうね。
相手に直接のダメージを与えていない分、やってる人に罪の意識が薄そうなところが問題なんだよなぁ。
ここは一罰百戒、公式戦から永久追放するべきだと思います。