都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

頭のいい人が話す前に考えていること

今週の『チコちゃんに叱られる』のテーマの一つは「頭がいいってどういうこと?」でした。

番組でのその正解は「未知の環境に適応できる能力を持っていること」だと言います。

実験台として登場したのがお笑い芸人FUJIWARA原西孝幸で、なるほど全体の1%に分類される知能指数135の片鱗を見せていました。

ここのコンビは、相方の藤本敏史も『プレバト』で俳句の達人ぶりを発揮しており、見かけによらないもんだと感心しています。

なるほど、バラエティ番組に出演するタレントは、絶えず未知の環境が用意されるので、その中で生き残っていることこそが、頭がいい証拠とも言える。大喜利などでは、頭をフル回転させるし、同僚の気の利いた答えに触れることでの学習効果もあります。ボーッと生きてない人たち。

いやぁ〜言われたいもんですわ、頭がいいって。

 

そこで、『頭のいい人が話す前に考えていること』(安達裕哉著・ダイヤモンド社)を繰り返し読んでます。形から入る。

この本、参考の塊です。特に響いたとこを列挙しました。

・ヤクザ映画『アウトレイジ』で殺される人の特徴は、感情的な人です。カッカしたら、その時点で負けなんです。
・怒っているときは、誰でも頭が悪くなる。怒っているときに下した判断は、間違っていると思った方がいい。

・頭の良さは、他人が決める。その人のことを頭がいいと認識している人が多ければ多いほど、その人は実際に頭がいい人だ。

・自分の考えが理解されないのは、相手の理解力がないせいだと考えるのは間違いである。

・大事なのは社会的知性(SQ)だ。他者の思考を読み、他者の信頼を得て、他者を動かす能力である。

・どんな仕事でも一番偉いのは、最初に案を出す人だ。その人を評価することで、会議が活性化する。

・人はちゃんと考えてくれてる人を信頼する。異性にモテる人は、そのことをよく知っている。

・真に頭のいい人は、賢いふりではなく、知らないふりができる人だ。質問を繰り返して、答えを引き出すのが高等テクニックである。

・人が他者を承認したくなるのは、親切にされたときだ。結果を出した上で、他者に親切にできる人が信頼されるのである。

・言葉に敏感になることで、思考の解像度が上がり、見えている世界も伝わり方も変わる。

・聞くこととちゃんと聞くことの間には、大きな溝がある。相手から学ぼうとする姿勢が大事だ。

ロジカルシンキングとは、筋道の通った考えのことである。

・教わり上手な人は、一度に一つのことしか聞かない。

言語化能力を高めるため「ヤバい」「エモい」「スゴい」を使わない。これらの言葉は語彙を貧弱にする。

・本当に頭のいい人とは、大切な人を大切にできる人である。

 

本書では、身近に起きる具体例が示されていますが、私が一番刺さったのは、ゴミ捨ての話です。

妻が夫にゴミ捨てを頼んだという設定で、ゴミの入ったゴミ袋をゴミ捨て場に持っていくことだと認識していた夫がそのようにすると、妻が激昂する可能性があるというんです。何故か?

妻は「ゴミをまとめ、ゴミ捨て場に持っていき、空になったゴミ箱にゴミ袋をセットする」のがゴミ捨てだと定義しているからです。

頭のいい人は、ちゃんと見えているんですね。それなら、揉め事も少ないわ。感情的にならない習慣があれば、分かるって話。相手から学ぼうとしていれば、気づくことのようです。大変タメになりました。