ひと昔前は、退職したら喫茶店のオーナーになるって人が多かったような気がするけど、近年は蕎麦打ちの修行をして、田舎で細々と蕎麦屋を開くってのが『おとなの週末』に影響を受けた人たちのトレンドのようです。
山中湖には、そういう人が、街道沿いから離れた辺鄙なロケーションで、殿様商売をしています。趣味の延長線上なので、それほどのやる気はないんだけど、蕎麦ってのは、そこそこ職人っぽくて、老後の人生に相応しいらしい。生物じゃないんで扱いやすいんです。
その一軒が『コ・サーラ』。
とっても分かりにくい場所にあるので、千客万来には程遠いんですが、大勢の来客だと対応できないので、その方がいいんです。
散歩の途中に立ち寄り、天麩羅蕎麦大盛を注文しました。
待つこと30分。
蕎麦は白いやつ、更科蕎麦です。これにつけダレが、梅おろし・納豆・ゴマだれの三種。
美味しいのは美味しいんだけど…
値段が2,480円。昼メシだし蕎麦ですからね。大盛でも満腹感もないし…。そうか、立ち食いそばをイメージする人は、資格がありません。