都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

トークの達人

自分を落としながら、いつの間にか相手を土俵に引きずり込むのは、明石家さんまの必殺技ですが、それに似た話術の手練れが、ノーガードで隙だらけを見せつつ、えげつない毒舌パンチを浴びせる上沼恵美子です。

関西弁には、キツいことを言っても、そう感じさせない柔らかさがあるからなんでしょう。バカじゃなくてアホですからね。関東では通用しないキツめのセリフが通りやすい。そして、計算づくでない本音をさらけ出すスタイルが希少です。高額所得者であることも全く隠そうとしません。むしろ誇らしげでさえあります。嫌いな人は嫌いなんでしょうけど、そういうとこが信者をグッと惹きつけるポイントです。

これに対して、時間の空白を埋め尽くすパテのようなマシンガントーク古舘伊知郎です。無駄なことも沢山言ってるんだけど、圧倒的な語彙力で煙に巻く。相手に考える隙を与えないスピードキングです。普段から、さまざまな情報を仕入れながら、自分の言葉に変換する準備を相当やってるんだと思います。そのへんは、ねずっちの謎かけと同じ。画家でもミュージシャンでも、トップレベルは日常の備えが違います。一人でいる時間の過ごし方が違う。

 

この二人が、1994・95年の紅白歌合戦の司会で激突しました。

このとき、上沼恵美子は初めて関西を離れた完全アウェイの東京で、酷い目にあったとあちこちで言ったもんだから、古舘伊知郎との仲も険悪なものになり、水と油であるようにマスコミを騒がせます。

若いときの話であり、そのうち水に流すのが普通の大人なんだけど、上沼女史はしつこいしつこい。

さすが女帝と言われるだけあって、熱量のスゴさで、いつの間にか被害者と加害者の図式が定着しました。

こういう話は、ヒャクゼロではありません。だけど、強く言った方が得をする。商店で値切った方が勝ちだとする文化の西軍が断然有利です。

 

そんな対談が、YouTube上沼恵美子ちゃんねる』にアップされました。

話術の教科書を見ているようで、素晴らしい。是非、ご覧ください。→https://www.youtube.com/channel/UCxuuuG_hArKRyRWQaBhznPA