アメリカでは「レモン」が中古車の隠語とされています。
だから、「My car is a lemon.」という文章は「私の車は欠陥車なんだ」と訳されます。いい意味じゃありません。
そういえば、落合恵子さんは元気なんでしょうか?
経済学において、不良品ばかりが出回ってしまう市場のことを『レモン市場』と言いますが、それは、その品物自体やサービスの品質が買い手にとって未知のものだから、そんな呼ばれ方になったようです。売り手は取引するものの品質を熟知しているものの、買い手にはそれがわからないので、そこにつけ込むようになる。中古車の取引では、そういうことが起こりがちなんです。その車の短所をできるだけ隠そうとするのは、どうやら万国共通のことらしい。
『サンデージャポン』を観ていたら、ビッグモーター社で水没車だったことを隠して販売していた事例を紹介していたけど、バレなきゃいいと思う心理はわからないではありません。お見合いのときに、過去の遍歴を洗いざらいぶちまける人はいないだろうし、就職面接で本音をさらけ出す人もいない。いたら、落とされるわけですからね。いや、選ぶ側だって、全部ホントのことを言っているわけじゃないでしょう。そういうもんです、世の中は。
業種によって、その度合いの濃淡があると思います。それを踏まえた世渡り上手が、世故にたけるってことなのであります。