都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

専業こども

中国の大学生の卒業者は、およそ1,200万人(日本は56万人)だそうです。

人口が14億人だから、その100分の1で1,400万人。なるほどのスケール感です。

だけど、いかに中国と言えど、一流企業は限られているので、そこへの就職は狭き門となる。

なので、大学院へ行く人が増えています。モラトリアムが大学から大学院へと移って行くのは、日本でも同じような感じです。

逆に、院生のインフレで価値が落ちているとも言える。もはや、大学院卒だと言われても、驚きゃしません。

就職難の背景には、仕事のIT化が進み、ホワイトカラーの経験値をありがたがらなくなっているってことが挙げられます。

プロ野球で、35歳を過ぎたら煙たがられるような感じですかね。

中国では全く働こうとせず、親の財産管理のみをならわいとする「専業こども」という職業ジャンルがあるんだとか。ビックリです。

 

こうなってくると、若者は将来に向けて何を目指せばいいのかが分からなくなります。

能力差ってのは、幅が広がっているほど上位者に都合がいいものであって、それぞれの粒が揃って平準化されてくると、必ずしもそれぞれが幸せじゃないということ、気がつき始めたのではないでしょうか。

世の中は、本質的には差別的に出来ていて、みんなが同じように豊かになるというのは理想論に過ぎないってのは言い過ぎですかねぇ?

いや、高学歴化が進むと、ブルーカラーの仕事を誰もやりたがらなくなります。

だもんで、中国でも外国人労働者を求めるようになってきました。いわゆる高度成長期における金の卵問題です。

そうなると、東南アジアの出稼ぎ労働者は賃金の高い方を選ぶ。当然ですね。

なーんか、ひたすら困ったことになっています。ホワイトカラーが余っていて、ブルーカラーが足りない現実。日本の政治家は優先順位を間違えないで欲しいんだなぁ。