昔、家庭教師のアルバイトをしていたときに、気づいたことがあります。
それは、「わかりました」の話です。
成績がいい子と悪い子は、「わかりました」の意味が違うということです。
賢い子どもは、ことばどおりの意味で使っています。
だから、わからないときは、「わかりません」と言います。
だけど、成績の悪い子は、そう簡単にわからないと言わない。
なぜなら、なにがわからないかをうまく説明できないからです。
そういうのって、ちゃんと見ていればわかる。観察力の問題。
逆に言えば、そう簡単に「わかった?」って聞いちゃいけません。追い詰めることになるから。
今、外国人を雇用するということで、いろんな勉強をしています。
喫緊の課題は、日本語を理解させることですが、その前提として、彼らの心情を理解することが求められています。
実は、外国人の「わかりました」には三段階あって、
(1)返事をしたつもりの「わかりました」
(2)あなたの日本語がわかったというレベルでの「わかりました」
(3)本当の意味での「わかりました」
ということ。
そういうことを理解できないと、いつまでたってもわかりあうことはできないと思います。
「ダイジョーブ」なんてのも、本当の意味とはかけ離れているかもしれません。